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年齢不詳な若人が唄の話を中心にアレコレと・・・


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佐良直美「ゴールデン☆ベスト・デラックス」感想(Disk1)

「世界は二人のために」
(作詞:山上路夫 作曲:いずみたく 1967年発売)

「第18回NHK紅白歌合戦(1967年)」歌唱曲
「第24回NHK紅白歌合戦(1973年)」歌唱曲
「第30回NHK紅白歌合戦(1979年)」歌唱曲
佐良直美のデビュー曲。もともとCM曲として作られた。
「こんな童謡みたいな歌、売れる訳ないわよ」とは佐良の当時の本心。
ところがいきなり大ヒットを記録し、レコード大賞新人賞を受賞。
NHK紅白歌合戦へも初出場を果たし、以後紅白には欠かせぬ顔として1979年まで13回連続出場。
司会者としても5回担当し、紅組最多司会記録となっている(黒柳徹子とタイ)。
芸能人・佐良直美はここから始まった。
名曲であることは言うまでもないが、佐良の歌唱はとても新人歌手のデビュー曲とは思えない。
最初から未来を嘱望されていたことは容易に想像できる。
そして、これから更に力を上げていくのだから、佐良直美おそるべし。
紅白では3回歌唱しているが、記念すべき初出場時の映像は懐メロ番組で放送されたことは無い。
映像の状態が悪いのであろうことは承知しているが、叶うならばぜひ放送して欲しいものだ。

「私の好きなもの」
(作詞:永六輔 作曲:いずみたく 1967年発売)

セカンド・シングルはボサノバ調の作品。
作詞は「上を向いて歩こう」を筆頭に1960年代に名曲を量産した永六輔を迎えている。
日常のちょっとした風景を切り取り、それもみんな好きだが
一番好きなのはあなた、あなたが一番好き・・・という、なかなか凝った、思わずニヤリとしてしまう
ちょっと玄人好み・通好みの作品に仕上がっている。
永も後年エッセイで触れたことがあり、佐良本人も「好きな歌です」と後年まで歌うなど、
作り手側も愛着が深い1曲。
本来、この歌はデビューまもない新人歌手向けではなく、キャリアをある程度重ねた
ベテラン向けのアルバム収録曲という感じを受ける。
それだけ佐良の実力が高く評価されていたということなのだろう。
永の作品といえば近年「黄昏のビギン」が静かな人気を集めたが、この歌もリメイク次第では
そうなる可能性が充分あると思う。
もし、叶うならば今の佐良の歌声でも聴いてみたい。

「星になりたい」
(作詞:山上路夫 作曲:いずみたく 1968年発売)

ロマンチックな、ミュージカル的な作品。
レコードよりもステージでより映えそうな印象を受ける。

「恋はオールデー・オールナイト」
(作詞:橋本淳 作曲:いずみたく 1968年発売)

アップテンポの、ストリングスが印象的な軽やかな作品。
題名の表記はカタカナだが、佐良の英語の発音は極めて自然。
歌唱も文句なしの佳作。

「すてきなファーニー」
(作詞:山口五十鈴 作曲:いずみたく 1968年発売)

「第19回NHK紅白歌合戦(1968年)」歌唱曲。
よく「すてきなファニー」と表記されることが多いが誤り。
ジャズ風のスケール感あふれる歌謡曲。
佐良も堂々と歌い切っている。
男の心情を歌ったのはこの作品が初だが、中性的魅力を持つ佐良にとって
この路線は以後、欠かせぬものとなってくる。

「愛の結晶」
(作詞:山上路夫 作曲:いずみたく 1968年発売)

「世界は二人のために」の姉妹編的作品。
ここでは二人の愛に加えて、子どもへの愛を高らかに歌い上げている。

「ギターのような女の子」
(作詞:橋本淳 作曲:筒美京平 1969年発売)

初めて恩師・いずみたくの下を離れ、当時新進気鋭の作曲家・筒美京平を迎えた作品。
この頃から約15年以上歌謡曲のヒットを量産する筒美の才気溢れる、通好み・玄人好みのする1曲。
今日、リメイクしても面白く仕上がると思う。

「二十一世紀音頭」
(作詞:山上路夫 作曲:いずみたく 1969年発売)

大阪万博を翌70年に控え、まだまだ未来へ希望を抱くことが出来たころの、企画シングル。
全国の盆踊りなどの会場で広く使用されたといい、一部好事家が評価し、高値で取引されていたらしい幻の1曲。
題名こそ音頭となっているが、歌謡曲テイストが濃厚。
今はこの歌に謳われた21世紀だが、謳われたことは何ひとつ当たっていないように思える。
もしかしたら、このようなことを予感しながらもあえて、希望を込めて、または半ばヤッケパチで書かれたのかもしれない。

「いいじゃないの幸せならば」
(作詞:岩谷時子 作曲:いずみたく 1969年発売)

「第11回日本レコード大賞(1969年)」受賞曲。
「第20回NHK紅白歌合戦(1969年)」歌唱曲。
越路吹雪のマネージャー業の傍ら、加山雄三の代表的ヒット曲などを手掛けるなど
本格的に作詞家として活躍していた岩谷時子との初組み合わせ。
この年のヒット曲は、どこか虚無感が漂う作品が多かったが、その時代の空気を見事に作品化したこの歌は1969年度第11回日本レコード大賞を受賞した。
佐良の歌唱、いずみの曲も見事だが、何より岩谷時子の詩が秀逸であり、普遍性を帯びている。
むしろ今現在の方が、この歌がより受け入れやすい余地があるのかもしれない。
紅白へは13回連続出場した佐良だが、この歌を披露したのはこの69年の紅白1回きりに終わったのは残念。
あまりにも物哀しさがあって、年収めの華やかな紅白の場にはふさわしくないと判断されたのだろうか。

「知らないで愛されて」
(作詞:岩谷時子 作曲:いずみたく 1969年発売)

前作「いいじゃないの幸せならば」のムードをそのままに、悲恋を振り切るために旅立つ女の心境を描いた作品。
♪知らないで 知らないで 愛されて・・・というサビ部分が印象的。

「私が生まれかわる時」
(作詞:岩谷時子 作曲:いずみたく 1970年発売)

前2作とは一転し、愛によって新たな一歩を踏み出す女のささやかな喜びを描いた作品。
「いいじゃないの幸せならば」「知らないで愛されて」と本作品は、同じ岩谷+いずみ+佐良の組み合わせ。
三部作と考えると面白い。

「赤頭巾ちゃん気をつけて」
(作詞:作詞:岩谷時子 作曲:いずみたく 1970年発売)

東宝の同名映画(原作は庄司薫の芥川賞受賞作)主題歌。
岩谷時子の詩の鋭さはここでは見事な冴えを見せている。
赤頭巾ちゃん気をつけて、という言葉の意味が無限に広がる作詩には唸らされる。

「どこへ行こうかこれから二人」
(作詞:西川瞳 作曲:中村泰士 1970年発売)

「第21回NHK紅白歌合戦(1970年)」歌唱曲。
前年「今は幸せかい(佐川満男)」で作曲家として知られるようになった中村泰士の作品。
虚無感漂う曲はまさに時代の空気を敏感に表現した、と言っても良い。
そして編曲を担当した渋谷毅の非凡な才能。前作に引き続きの登板だが、ここに才気が爆発。
おそらく渋谷本人とも思われるピアノの音色が耳に残る。
シングルではこの2曲のみの顔合わせに終わったのが残念・・・と一番思っていたのは佐良直美本人なのかもしれない。
2010年の復活作「いのちの木陰/銀河の子守唄」では作編曲を渋谷でなければ・・・と自ら指名したぐらいだから。
そして渋谷も、その意に応え、期待を裏切らない傑作を作り出し、健在ぶりを発揮している。

「塩・ローソク・シャボン」
(作詞:阪田寛夫 作曲:いずみたく 1970年発売)

阪田寛夫は芥川賞作家で詩人でもあり、童謡「サッチャン」などが代表作。
ローソクのようになりたい、塩・ローソク・シャボンのような奉仕の心を持ちたい・・・という歌謡曲ではなく
キリスト教系の宗教ソング的作品。阪田はキリスト教の信者としても著名。
佐良が歌うことになったのは、雙葉学園出身ということから白羽の矢が当たったと思われる。
「私は塩・ローソク・シャンボンになりたい」と書きながら、具体的に歌われているのがローソクだけというのは不自然であり
詩が先に何らの媒体で発表されて、それに曲を付ける際に長すぎるとカットされたのではないだろうか。
一種の企画シングル。キリスト教徒ではない一般人には、良い歌である一方やや不思議な歌に思える。
非常にインパクトが強い作品である。

「あいつとその娘」
(作詞:保田善生 補作詞:岩谷時子 作曲:いずみたく 1970年発売)

アニメ主題歌のような躍動感あふれる作品。
作詞の保田善生とは一体誰なのだろうか?かつて関西テレビに同名のプロデューサーがいたが同人物なのだろうか。

「肝っ玉かあさん」
(作詞:平岩弓枝 作曲:いずみたく 1971年発売)

佐良直美が歌った作品ではベスト3に入る認知度を誇る、と言っても言い過ぎでは無いだろう。
プロデューサー:石井ふく子 脚本:平岩弓枝 主演:京塚昌子
日本のテレビドラマ史上に燦然と輝く驚異的大ヒットホームドラマの主題歌。
作詞は脚本を担当した平岩弓枝によって書かれている。
平岩は、今では「御宿かわせみ」などの時代小説で知られる作家だが、かつては作家としては勿論だが「旅路」「女と味噌汁」「ありがとう」などのヒットドラマの脚本を多く手掛け、「平岩弓枝ドラマシリーズ」という枠を7年半に渡って担当し、一人脚本を手掛けたという前人未到の記録を持った大脚本家である。
佐良は、「肝っ玉かあさん」においては主題歌の他に、女優としても出演。
以後、「肝っ玉~」が放送されていたTBS系木曜夜8時枠ドラマへは常連として出演、または主題歌を担当した。
プロデューサーの石井ふく子とも懇意となり、石井が手掛けた「東芝日曜劇場」においては幾つかのドラマにおいて音楽担当として、作品提供を行い、かつて書かれた劇伴音楽は現在でも石井演出の舞台で使用されている。

「生きてるって素晴らしい」
(作詞・曲:浜口庫之助 1971年発売)

ハマクラこと浜口庫之助による、爽やかな人生讃歌。
佐良は後年「粋な別れ」などを巧みに歌い上げた音源を遺しており、
相性の点では問題が無かっただけに佐良と浜口のコンビはシングルではこの1曲に終わったのは残念。

「片道列車」
(作詞:岩谷時子 作曲:いずみたく 1971年発売)

「第22回NHK紅白歌合戦(1971年)」歌唱曲。
哀しき愛を唄った歌謡フォーク。片道列車でいずこともなく旅立つ二人の先には何があるのか・・・。
同年の紅白でも披露し、人の耳目をよく惹き付けたという。
佐良直美の名唱のひとつといえる。

「若い心よ集まろう」
(作詞:増永直子 作曲:いずみたく 1971年発売)

札幌オリンピック関連の企画シングル。
企画シングルの割には非常に凝った曲調であり、聴き応えがある。

「幸福を遠く離れて」
(作詞:阿久悠 作曲:加賀資朗 1971年発売)

歌謡曲界の巨星・阿久悠との初顔合わせ。
ロマンチックな作品に仕上がっている。
阿久悠とはシングルではこの歌と「のんびりやるさ」の2曲に終わっているのが不思議。
阿久悠の記念アルバムに収められた「青春時代」のカバーは佐良の名唱で一聴の価値あり。
by hakodate-no-sito | 2010-12-13 19:15 | CD視聴感想