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年齢不詳な若人が唄の話を中心にアレコレと・・・


by hakodate-no-sito

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佐良直美「ゴールデン☆ベスト・デラックス」感想(Disk3)

「風のメロディー」
(作詞:なかにし礼 作曲:サルバドーレ・アダモ 1978年発売)

シャンソン調の作品。
なぜならば作曲は日本でも絶大な人気を誇ったフランスの国際的歌手アダモ。
アダモ人気と優れたメロディメーカーでもあることから、
日本では歌の公演のオファーに留まらず、作曲家としての依頼も行っており
この歌の他にも、森進一「甘ったれ」、ペギー葉山「シャンソン」などの作品を遺している。
なかにし礼はキャリアの最初がシャンソンであり、本家帰りともいえる。
佐良の歌唱は、愛するものを失った慟哭という感情を見事に引き出している。
アダモから何らかの歌唱指導があったのか、この歌から歌の表現力などが上がっているように感じる。

「愛の消しゴム」
(作詞:山川啓介 作曲:佐良直美 1978年発売)

ドキュメンタリー番組「子どもたちは七つの海を越えた」(日本テレビ)主題歌。
「第29回NHK紅白歌合戦(1978年)」歌唱曲。
澤田美喜とエリザベス・サンダース・ホームの子どもたちについての番組であり、
歌もその関係が意識されて書かれたのではないだろうか。
博愛のこころを歌った、この歌は佐良の格調高さとスケール感によって人の胸を打つ感動的な曲に仕上がったように思う。
2010年発売の「いのちの木陰」の姉妹編と考えることが出来るかもしれない。
叶うならば、今の佐良直美の歌で聴いてみたい1曲。

「"翔ぶ"って何ですか」
(作詞:小椋佳 作曲:佐良直美 1979年発売)

マンガ「翔んだカップル」(作:柳沢きみお)の人気から当時の流行語となった「翔ぶ」「翔んだ」「翔んで」という言葉をもとに作られた作品。
下手に流行語を使用すると、後年振り返った際古めかしさを感じてしまうものだが、言葉の匠といえる小椋佳の手によって、古びることなく、普遍性を帯びた、世相への皮肉を込めたメッセージソングへと仕上がっている。
佐良自ら書いた曲もフォークとニューミュージックの中間といえるメロディであり、やや歌い難い面はあるが面白い曲が出来上がっている。

「国東半島ぶらり旅」
(作詞:藤公之介 作曲:徳久広司 1979年発売)

御当地ソング的面を持つ旅情フォーク。
傷を癒すため、ひとり旅へ出た女の心情を歌った。
「もう二度と女には生まれたくないよね」という歌詞は、聴き手に様々な想いを抱かせる。
国東半島は大分県北東部。なおカップリング曲は「湯布院霧情」という。両面共に大分県を歌った。

「素顔」
(作詞:千家和也 作曲:浜圭介 1980年発売)

文学的香りのする、シャンソン風の作品。
佐良直美は、男ごころを歌わせれば天下一品であり、その表現力が光る1曲。

「心」
(作詞:荒木とよひさ 作曲:鈴木キサブロー 1980年発売)

TBSドラマ「心」(脚本:橋田壽賀子)主題歌。
石井ふく子プロデュースの木曜8時枠は「肝っ玉かあさん」以来、常連出演者となっている佐良。
ここでは主題歌のみを担当した。
当時、新進気鋭の作曲家であった鈴木キサブローと初顔合わせ。
佐良の歌唱も軽やかさと説得力があり、80年代の良い雰囲気を取り込んだ、ホームドラマの主題歌にふさわしい
爽やかな歌に仕上がっている。

「賑やかな酒場」
(作詞・作曲:みなみらんぼう 1980年発売)

シンガーソングライター:みなみらんぼうによる提供曲。
みなみらんぼうの歌はどの歌においても、みなみ節・らんぼう節というのか作り手の個性が極めて強い。
この歌も多分に洩れないが、佐良は見事にペーソス溢れる歌唱で自家中のものにしているのはさすが。
レコードよりも舞台向きではないかと思う曲。

「隣の席の女」
(作詞:伊藤アキラ 作曲:松井忠重 1981年発売)

「旅立ち(松山千春)」「ダンシング・オールナイト(もんた&ブラザーズ)」「私はピアノ(高田みづえ)」など多数の作品を手掛けた名アレンジャー:松井忠重が作編曲を担当。
ボサノバ・テイストのニューミュージック的作品。
佐良も曲に合わせ、アンニュイなムードで歌っており、歌手としての技量の確かさを感じさせる。

「ちょっといいもの」
(作詞:岩谷時子 作曲:あかのたちお 1981年発売)

TBSドラマ「ちょっといい姉妹」主題歌。
石井ふく子プロデュースの木曜8時枠の主題歌提供はこの歌が最後となった。
(佐良の同枠との縁はその後、83年放送の「出逢い・めぐり逢い」へ女優としての出演がある)
シングルでは「華やかな孤独」以来9年ぶりとなる岩谷時子との名コンビ復活は、ホームドラマの主題歌にふさわしい
心に沁みる曲を生み出し、まずまずの成功を収め、まさに題名どおり「ちょっといいもの」に仕上がった。
ただ、やや歌声に力が入っていないように聞こえるのは
この頃から声帯ポリープの影響で喉に支障を来たしていたということなのだろうか。

「YASUKOの場合」
(作詞:荒木とよひさ 作曲:丹羽応樹 1983年発売)

「ちょっといいもの」以来、2年ぶりの新曲。
作曲の丹羽応樹は、戦前から戦後にかけて活躍し「波止場気質(上原敏)」「月の法善寺横町(藤島桓夫)」などの作品
を遺した作曲家の飯田景応の息子であり、「紅ほおずき(木の実ナナ)」「ジェルソミーナの歩いた道(テレサ・テン)」
などが代表作。歌手として活動をするシンガーソングライター。
佐良の歌の巧さは上がっているが、やはり歌声が今ひとつ力が入っていないように聞こえる。
特に高音部分の出が不安定に思えるのは声帯ポリープの影響ではと思わずにはいられない。
ただ、その不安定さが歌のムードにピッタリと合っており、作品としては高品質に仕上がっている。

「ゴンドラの唄」
(作詞吉井勇 作曲:中山晋平 1969年発売)

日本の流行歌の創成期を代表する名曲のひとつ。
比較的軽やかなアレンジで歌っているが、もう少しシックなアレンジでも聴いてみたい。

「別れのブルース」
(作詞:藤浦洸 作曲:服部良一 1969年発売)

日本のポップスの生みの親・服部良一、そしてブルースの女王・淡谷のり子の代表作。
服部良一の長男・服部克久のアレンジが担当。
佐良の歌唱もデビューし3年目とは思えない堂々としたもので、聴いていて心地良い。
歌い込んでいけば、かなり良いものになっていったと思われる。

「銀座カンカン娘」
(作詞:佐伯孝夫 作曲:服部良一 1969年発売)

戦前から戦後にかけて活躍し後にエッセイストとしても筆を振るった高峰秀子のヒット曲。
昭和44年当時のテンポで佐良が軽やかに歌い上げており、実に楽しい。

「君恋し」
(作詞:時雨音羽 作曲:佐々紅華 1969年発売)

二村定一の歌唱でヒットし佐藤千夜子もカバー。
昭和36年にはフランク永井がリメイクし、同年のレコード大賞を受賞した時代を超えた名曲中の名曲。
GSテイスト溢れるアレンジでのカバー。
「ゴンドラの唄」からこの唄までは、1969年発売のアルバム「船頭小唄」からの収録。
このアルバムから4曲も収録となったのは、おそらく製作者側の好みなのだろう。
悪くは無いが、2曲程度に抑えて、他に収録すべき歌があったようにも思う。

「粋な別れ」
(作詞・作曲:浜口庫之助 1977年発売)

石原裕次郎のヒット曲。
佐良は、別れの儚さを巧みに歌って切り、見事に歌を自分のものとしている。
デビュー10年の間に、キャリアを確実に重ねてきたことが、前トラックと続けて聴くとハッキリと確認出来る。

「恋の季節」
(作詞:岩谷時子 作曲:岩谷時子 1971年発売)

ピンキーとキラーズの大ヒット曲。
佐良が歌ってもヒットしたのでは、と思ってしまうような快唱。
良い意味での遊び心、リラックス・ムードを感じるカバー。
収録アルバムは不明だが、8トラのカセットテープでのリリースではないだろうか。

「シクラメンのかほり」
(作詞・曲:小椋佳 1978年発売)

布施明の代表曲であり、1975年のレコード大賞受賞曲。
佐良は布施ではなく、曲の作り手の小椋佳Ver.(一部曲が違う)をカバー。
布施、小椋とも違う、佐良直美ならではの世界観で歌い切った。

「どうぞこのまま」
(作詞・曲:丸山圭子 1977年発売)

シンガーソングライター・丸山圭子のボサノバ調のヒット曲。
佐良の巧さを十二分に堪能するにふさわしい作品。

「夢先案内人」
(作詞:阿木燿子、作曲:宇崎竜童 1977年発売)

山口百恵のヒット曲。
佐良も、山口百恵とは違うベテランの味で聴かせている。
英語の発音の良さに、佐良の歌手としての原点はジャズ・ポピュラーといった洋楽であったことを思い出さずにはいられない。

「Misty」
(作詞:Johnny Burke 作曲:Erroll Garner 1986年発売)

佐良の歌の教師であり、歌の世界における精神的支柱であった水島早苗に捧げるために作ったアルバム「Misty」(1986年)の1曲。
「YASUKOの場合」の頃よりも、喉の調子は改善されているように思える。
佐良の歌の原点であるジャズを、歌手として技量が上がり、円熟味の増した歌声で聴ける嬉しさ。
ぜひ、このアルバムは勿論、他のアルバムに収録しているジャズ、ポピュラー、スタンダードナンバーといった洋楽系作品を
集めた「佐良直美ゴールデンベスト ジャズ・ポピュラー・スタンダード・コレクション」的アルバムも発売して欲しい。
by hakodate-no-sito | 2010-12-15 19:27 | CD視聴感想