年齢不詳な若人が唄の話を中心にアレコレと・・・


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石井好子「すべて歌にこめて」

e0134486_2402869.jpg

石井好子デビュー40周年記念アルバム。1985年発売。
音楽事務所を閉めて(=歌の仕事を本格的に再開し出して)から3枚アルバムを
出したが、すべてライブ盤だった。1度スタジオでしっかり唄ってみたいということで
作られたのが本作品だという。
LP、カセットテープ、CD(88年発売)の3種類で発売されている。

石井の歌声は伸びがあり、風格・品格がどっしりと備わっている。
何より勢いに乗っているし、歌い手として第二の花を咲かせている時期ならではの華やかさに満ちている。
石井のオリジナルアルバムはどれも一聴の価値はあるが、中でもこの1枚は重要な作品で、人に薦めるのにも最適に思える。

編曲は小川俊彦。
往年の原信夫とシャープス&フラッツのピアニストでアレンジャー。
マエストロとして名高いジャズメンである。
石井好子とどこで繋がったのかは知らないが、氏が在籍していた頃の♯の音楽や
石井のプロ歌手としての第1歩はジャズであることや交友の幅の広さを考えれば、
さして不思議な組み合わせではない。
小川について調べていけば、わかるかも知れない。いずれ調べたい。
さて編曲だが、さすがの一言に尽きる。
アルバムが発表された1985年当時、既に珍しくなって来ていたフルオーケストラ(に近い形での)でのサウンドが展開されている。
参加している面子は荒川康男、数原晋、石松元、中牟礼貞則、小野寺猛士、結城久、風間文彦、川島和子グループ、ザ・ブレッスンフォー・・・と一流の顔がずらりと並んでいる。
私はプレーヤーに明るくないが、詳しい人はクレジットを見て「えっ!?あの人も・・・」と驚く人も多いのではないだろうか。
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この後も多くのオリジナルアルバムを石井は発表しているが、ここまで豪華なサウンドは、これはDVDでの発売だが、2002年の東京都交響楽団80名をバックに唄った昭和女子大学人見記念講堂でのコンサートぐらいではないだろうか。
私は年代からして「(技術的に拙い時代の)打ち込みの安いオケで唄っているのではないか」と考えていたのだが、嬉しい誤算だった。

選曲は自身の40年のキャリアに沿って考えられたもので、
フランスの歌(シャンソン)と、石井が音楽学校時代に習い親しんだドイツの歌で構成されている。
収録された曲はどれも晩年まで大事に歌っていたものばかりである。

アルバムの始めと終りに「だから私は歌う」という曲が収められている。
OP版では「終戦の年の秋、初めて舞台に立って40年経ちました・・・」という
石井のモノローグ的な台詞が大変効果的で、長い歌手生活を歩んで来ていることを改めて印象付ける。
これが単なる重みではなく、格調高さとして生きるのはやはり彼女だからだろう。

石井のドイツの歌には定評があり、人によってはシャンソンよりも余程良いと言われることもあるぐらいだ。
ドイツ音楽は、彼女にとっては欠かせぬレパートリーであり想い出深いものである。
「また恋したのよ(「嘆きの天使」から)」「夜のタンゴ」「マズルカ」は特に懐かしい石井の青春時代のヒット曲。
映画音楽(主題歌・挿入歌)である。
「信じてほしい」「夕映えのふたり」は昭和40年代の歌である。
「夕映えのふたり」は日本では、なかにし礼の訳詩でペドロ&カプリシャスが「別れの朝」として唄ったことで知られている。

シャンソンは言うまでも無い、石井の代名詞である。
どれも極めつけの名唱として知られるものばかり集められているが
「パリ・ピギャール」(私は「シャンテ」という題名で記憶しているのだが通称なのだろうか?)は
音楽プロデューサーの牛山剛(「題名のない音楽会」などを担当)の解説によると、1年間無休で
パリのナチュリストという店で歌の仕事をしていたとき、舞台の幕開けに唄っていた曲なのだという。
石井好子史には欠かせぬ大事な1曲だが、レコード化(CD化)は初らしい。そして唯一のソフト化らしい。
ナチュリストというと「泉のほとり」は、そこの常連で彼女目当てであったAndre Grassiが
「YOSHIKOのために」と書かれた作品のうちの1曲である

もう1曲、本作品でしか聴けない「アンジェラスの鐘」は石井だから歌いこなせる荘厳な曲である。
石井は、40周年の記念リサイタルのために、新たにレパートリーとしたのだという。
石井好子、屈指の名唱と言って差し支えない。
牛山剛の解説によれば、この歌もダミアのレパートリーなのだという。
ダミア版は残念ながら未聴、一度聴いてみたい。
私が1度だけ彼女の生の舞台を観たときに唄っていたのもこの歌だった。
今思えば、唯一の生歌がこの歌だったというのはとても幸運のように思う。残念だが殆ど記憶にないのだが・・・。
(「かもめ」も聴いたような気がするのだが、最近調べたら自分が初めて聴いた石井の歌がこの歌だったということらしい)。
石井は唄いだしの部分
『バラの色に空を燃やして夜明けがくる、海で死んだ舟乗りたちよ聞こえないか』
に、気仙沼で釣りをした際に見た海の光景を思い浮かべるという。
(訳詩:薩摩忠)

なお、このアルバムの発売はコロムビアからだが、音源の権利は現在石井サイドが持っているのか
キングレコードから発売されている現行のCDには本アルバム音源が数曲収録されている。
(「夕映えのふたり」「マズルカ」「だから私は歌う(OP版)」)
多少興味のある人はまずそちらから聴いて、良いと思ったところで中古市場を探してみてはどうだろうか。

「すべて歌にこめて」
(1985 コロムビア LP:YF-7104 CT:CTK-7132 CD:32CY-2096)
01:だから私は歌う Voila Pourquoi
02:パリ・ピギャール Paris-Pigalle
03:泉のほとり La Fontaine Aux Fees
04:サンジャンの恋人 Mon Amant De Saint-Jean
05:ソナタ Sonata
06:かもめ Les Goelands
07:アンジェラスの鐘 L'Angelus De La Mer
08:夕映えの二人 Was Ich Dir Sagen Will
09:信じて欲しい Freunde, Die Gar Keine Sind[Ignacio]
10:また恋したのよ(「嘆きの天使」から) Ich Bin Von Kopf Bis Fuss Auf Liebe Eingestellt
11:夜のタンゴ Tango Notturno
12:マズルカ Mazurka
13:だから私は歌う Voila Pourquoi
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by hakodate-no-sito | 2012-01-06 02:43 | CD視聴感想 | Comments(10)
Commented by Bruxelles at 2012-01-10 16:47 x
こんにちは!
このカセットをいただいて、好きな順位、つまり5位までランキングをつけてお返事したのを覚えています。一位は「アンジェラスの鐘」、ドイツ語の歌は全部ランキング外でした。(失礼な話ですね)(当時の)最近の若手シャンソン歌手がぱっとしないのは、音大の声楽科出身の人が多いこと、そのひとたちは、プロフィールに必ず、誰々に師事と書き、その先生から楽譜をいただいた曲しか歌わない。しかも、声楽科の声で歌うので、面白くない、日本のシャンソン界の衰退、を憂えると書いたような気がします。(生意気ですね!)石井先生もこのドイツ語の歌は声楽家の声で歌っておられます。そのためではないと思いますが、石井先生60歳過ぎからゼロから声をつくられたんですよ。60歳と70歳の声、70歳と80歳の声、全然違うでしょう。このカセットと最後のCDのドイツ語の歌を比べると一目瞭然。ご自分でも80歳過ぎてから自信をもって歌えるようになったとおっしゃっています。
Commented by Bruxelles at 2012-01-10 16:49 x
お上手に歌うのではなく、自分の人生を声に託す、シャンソン歌手の声をおつくりになったのだと思います。人が決してまねのできない声、シャンソン歌手石井好子の声ですよ。だから最後に大好きなダミアを、今なら歌えると思われたのだと思います。最後のCD、石井先生は自分にとっては満足ではないにしても、評判はすごくいいんですよ。たとえば、晩年の淡谷のり子、誰でも物まねができますが、晩年の石井好子、あの声とあの歌唱は、誰にも真似ができません。簡単に見えて奥が深い、のはそのためで、自信というのは、結局自分に刃物を突きつける恐怖を勇気で乗り越えて初めて手にできるものだと思います。
(長くて入りきれなかったので、2部に分けました。失礼しました)
Commented by hakodate-no-sito at 2012-01-16 23:23
Bruxellesさま
声楽的な・・・ああ・・・そうですね。
昔、若い頃の石井シャンソンを聴いたときの違和感のもうひとつの原因はこれだったんです。今、気付きました。
ありがとうございます、すっきりしました。
仰る通り、40周年と最後のアルバム、双方に収録されている「夕映えのふたり」は後者に軍配が上がりますね。40周年のは、高音の出し方がどうも・・・。
Commented by hakodate-no-sito at 2012-01-16 23:34
>お上手に歌うのではなく、自分の人生を声に託す、シャンソン歌手の声をおつくりになったのだと思います。

40周年のアルバムのまま、進んでもそれはそれで行けたでしょうね。でも、そこで変えたというのが石井好子の凄さですね。
声質が加齢で若干低くなって来た頃から、唄が評価されるようになってきたことに、何か思うことがあったのでしょうか。
Commented by hakodate-no-sito at 2012-01-16 23:58
>最後のCD、石井先生は自分にとっては満足ではないにしても、評判はすごくいいんですよ。

納得です。集大成、ずっしりしたものが詰まっています。
確かに絶唱。(でも微かに「次」への光がある。そこが石井好子の凄さ)
Commented by hakodate-no-sito at 2012-01-17 00:30
石井好子を真似るとすれば、ガチョウの羽の扇を持って、発音やリズム感という面を悪く強調した、相当なカリチュアライズしたものがやっとでしょうね。真似たところでどうと出来るわけでもなく笑いが取れるとも思えませんし、きわめてやりずらい方だと思います。
Commented by hakodate-no-sito at 2012-01-17 00:30
>簡単に見えて奥が深い、のはそのためで、自信というのは、結局自分に刃物を突きつける恐怖を勇気で乗り越えて初めて手にできるものだと思います。

良い言葉ですね。仰る通りだと思います。
Commented by Bruxelles at 2012-01-24 15:47 x
石井好子の物まねは誰にもできない。10年や20年程度ののフランス語やシャンソン入門者が発音にケチをつけることはあるけれども。石井先生の発音は、リエゾンもアンシェヌマンもきっちりできていて文法はもちろん歌詞の内容も深く理解しておられる。現地で歌手として受け入れられ、契約し仕事をし、サルトルやボーボワール相手にも直の会話が成立する血肉化した発語力をお持ちだ。口から出る流れが、自然で見事なので、声以外にも発音の物まねなど、誰にもできない。発音が悪いなどというのは、おそらく言語のなんたるかに無知な、ひよっこだと思います。初心者によくある偉そうぶりたがり。
Commented by Bruxelles at 2012-01-24 16:09 x
私はアメリカの空をソロでクロスカントリーした経験があります。時間があれば、行く先々で管制塔に顔を出していました。ある時「アプローチのコミュニケーションで私が日本人だとわかりましたか?」と聞くと「わかった」という答えが。長年英会話の講師をしてきたので、そう言われるとショックだった。
「ドイツ人も分かりますか?」-「わかる」
あまりに私が落ち込んでいるのを見て、ある管制官が言った。
「心配するな、アメリカ人でも、北部か南部か、東部か西部か、州までもわかるよ。男か女か、ある程度の年齢もね。発音はその人の人生の歴史であり、日本人であるのが嫌でなかったら、その発音で充分だよ。東部の人間がなにも西部の人間の発音をまねる必要がない。それと同じだよ」
Commented by hakodate-no-sito at 2012-01-25 14:48
この御意見、もっと多くの人に読んで頂きたいです。