年齢不詳な若人が唄の話を中心にアレコレと・・・


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私的「虹~Singer~」考

ある日曜の昼下がり、岩崎宏美が「虹~Singer~」という歌がテレビから流れていた。この歌を聴くのは2度か3度目だったが、かなり心をゆすぶってくる。

岩崎宏美というのは、大好き、とまではいかないものの、割合好きな歌手だ。
デビュー曲「二重唱(デュエット)」に「ロマンス」「悲恋白書」「思秋期」「すみれ色の涙」「聖母たちのララバイ」「家路」「決心」「月光」・・・名曲をいっぱい持っている。

10年ほど前に喉を痛めて以降、美しい高音を張って歌っていた曲を裏声を使って歌うようになった。もう随分経っているのにそれに未だに馴染めず、テレビで観ると虚しい想いにかられるときがある。でも一方で、ふっと唸らされるときもあって、そう力は入れていないがチェックをしている。

「虹~Singer~」という歌は、さだまさしが雪村いづみの歌手生活40周年に書き下ろしたもので
雪村のコンサートでは今や欠かせぬ歌。さだ自身もアルバムに入れるなど歌っている。
バックステージもの、というのか、華やかな歌手の苦悩や内面を描きながらも「それで私は歌う」というタイプの歌だ。

こういう歌はヒットこそしないが、ある程度のキャリアの歌手ならば誰でも1曲や2曲レパートリーに入っていて
ファンの心をくすぐっている。
口の悪い人間からすれば、お涙頂戴ソング・自己愛讃歌、という。
それだけに、この手の歌の場合、歌手の力の他に、ある程度の聴き手側のその歌い手への感心や思い入れが求められる場合がある。一種の踏絵のようなものだ。

「虹~Singer~」は
ベテラン歌手が自分の"可笑しくて哀しくて美しい人生"について開幕15分前にふと想いを寄せる・・・
とものだが、高らかに歌い上げる歌手人生肯定ソングではまったく無い。

http://j-lyric.net/artist/a000487/l022f5d.html

雪村いづみの歌手人生そのもののようにも思えるし、雪村のために書き下ろされたのだから、"あて書き"なのかもしれない。
だが、長く歌っている歌手ならば、誰でも当てはまるような、普遍的な、それでいて見事な、歌い手の内面が見事に描かれている。名曲だと思う。
さだまさしの詩人としての才能が、この1曲だけでも理解できる。

でも、どうしてなのか自分でも判らないが、この歌はずっと私の中で消化されないままだった。
良い歌だと思うのにしっくりこないのだ。

雪村いづみは良い歌手だったと思う。
何度もコンサートへも足を運んだ。
CD、ライヴ、ライヴ映像・・・いろいろ聴いて観た。

でも、全然しっくりこない。
コンディションによっては、詩を追うこと・曲を追うことだけで精一杯で「10数年欠かさず歌っている割に全然唄いこなせていないじゃないか」 と腹立たしく思ってしまったことすらあった。

さだの歌によくある、曲に比べて詩が字余りという典型、と冷ややかに見たときもある。
しかし、それで片付けるには釈然としない。
作り手のさだまさし本人の歌唱ではどうだろうと聴いてみた。私の場合さだの歌唱は歌によって合う・合わないがハッキリしている。この歌は"合わなかった"。

もやもやが晴れない。
絶賛している人とも、酷評している人とも違う微妙な感情に、「どう」と聞かれても何とも言えず笑って誤魔化すより、しようがなかった。

それが去年の末だったか、岩崎宏美の歌声で聴いたとき、自分の中でスッと歌が入っていくのがわかった。
初めて、素直に、胸の心底から、この歌を「素晴らしい」「良い歌だ」と肯定出来た気がした。
「私がこの歌に求めていたのはこの唄い方だったのか」何となく、そしてやっと得心した。

後日、あるところでこの話をしたところ、唄い方の指摘を受けて"何となく"から"明快"になった。
・・・こう書きながら、どう指摘されたか、忘れてしまった。
岩崎は、何と歌っているかがきちんと聞き取れる。
音楽のリズム、ノリというものだけではなく、言葉の響きというものを大事にしているからではないか。
耳心地の良い、美しい日本語で歌うことが出来る。歌と日本語の発音というものが矛盾無く並立できている。
それはやはり松田トシという人の教えが良いかたちで生きているということではないのか。
ということであったような気がする。

岩崎宏美といえば、もう1曲、私にカタルシスを与えてくれた歌がある。
これは随分前になるが、中村中という歌手がマスメディア中心に脚光を浴びたことがあった。
セクシャルマイノリティ的なこと(本人が望んでいたかは別だが)で話題を呼び、紅白歌合戦にも出場した。
私はメディアの中村に対する、一見慎重に扱いながらも腹のうちでは色物的な扱い、をしていることが見透けたこと、猫も杓子も・・・的な状態が続いたことから、冷ややかな目で見ていた。
その頃は今以上に無知で、ただ闇雲に、嫌と感じたらそれが何にたいしてなのかも考えずに反発していた。

「友達の詩」については(どこかで聴き覚えのメロディだなあ)と思いながらも嫌いではなかった。
ただ、詩の中にあった"バレてしまうから"という表記がどうにも納得がいかず、後日アルバムで聴いて知ったのだが、元来極めて男性的な荒々しいボーカルの中村が裏声を使っての歌唱は音程的に不安定だった。
その歌声は、絶対的ハンディキャップの哀しさが滲み出ていて、今聴けばまた違う想いを抱くかもしれないが、あの頃は歌手の個性が歌そのものを味わうことの邪魔をしているように思えてしまった。

それが何の番組だったかは忘れたが、たまたまチャンネルを回したときに映った歌番組で岩崎宏美がこの歌を唄うのを見た途端、やはりスッと自分の中に堕ちて来て、聴き終わったときには「歌が行くべきところへ行った」と強く感じた。同時に中村に対しても見直していた自分がいた。

私にとって岩崎宏美というのは、そんな緩衝材的な・中和剤的な歌手なのだ。
自分の個性に染めるのではなく、楽曲そのものの魅力を立てて唄う、無個性的個性の歌手。
岩崎が歌う「友達の詩」や「虹~Singer~」、機会があればまたじっくりとしっかりと味わってみたい。
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by hakodate-no-sito | 2011-02-02 06:51 | 歌・唄・うた | Comments(0)