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年齢不詳な若人が唄の話を中心にアレコレと・・・


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話のタネに、私選20曲 (服部良一篇)

先日、「服部良一作品を20曲選んでみたら・・・」という話が出ました。
こういうのは嗜好や知識が色濃く出るので、面白い半面なかなかオソロシイものでもあります。
でも、折角なので、私も選ぶだけ選んでみたところ、「服部じゃなくて、江口夜詩や大村能章、阿部武雄ならどうなんだい」と、さらなる御題。
最初、「江口夜詩なら20曲出来るかも・・・」と、及び腰な反応をしていたのですが「俺なら10曲なら出来るよ」という言葉。10曲なら何とかなるかと思い直し「乗りかかった船。もう無知まるだしだろうが、かまわん。やってしまおう」と、バァーっと御題に答えました。

備忘録がわりに、そのとき選んだ作品、ここに載せておきます。
あくまで、私「函館のシト」がそのときの気分で選んだものです。

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「服部良一・私選20曲」
・胸の振子
これは欠かせません。
限りなく不動のトップに近い曲ですね。
そして、誰が唄っても良い曲です。ですので私もカラオケで唄います(笑)
初音盤化された際の霧島昇の音源がベストですが、石原裕次郎が唄ったものも声質と合っていて、良い雰囲気でした。

・東京の屋根の下
言うまでもありませんね。灰田勝彦の名唱と共に不滅の名曲です。
フランク永井の歌声で聴いたことがありますが、これもまた良い味が出ていましたね。

・蘇州夜曲
服部良一本人が、自分の葬儀にはこの曲を流すようにと言っていたという曲。
渡辺はま子、山口淑子(李香蘭)、胡美芳・・・と女性歌手の歌の印象が強いですが、後年霧島昇が単独で吹き込んだものもしっとりとした情感がありました。

・夢去りぬ(Love's Gone)
日本産タンゴの金字塔。
霧島昇や淡谷のり子(この時の題は「鈴蘭物語」)の歌声は勿論ですが、インストゥルメンタル曲の印象もまた強くあります。

・チャイナタンゴ
中野忠晴のヒット曲で、服部メロディのチャイナものの代表作。
戦後吹き込みを行い持ち歌にした霧島昇の艶のある声が耳から離れません。
最初は中野の歌声でこの歌を知りましたがピンと来ず、霧島の歌を聴いて好きになりました。
その後また中野の歌も聴き直して考えは変りましたが、やはり霧島の方が好きです。
後年の再録音はCDで聴けますが、SP盤時代の音源は復刻されていなかったような記憶があります。ぜひともCD化をお願いしたい1曲です。

・ヘイヘイブギー
服部良一×笠置シズ子コンビによる、一連のブギウギものは今なお色あせぬ魅力を放っています。
愛着のある歌は何曲もあるのですが、1曲選ぶとなるとやはりこの歌。
美空ひばり、江利チエミ、雪村いづみの三人娘にも影響を与えた作品です。
美空ひばり歌唱は、何と言っても昨年2013年に発売された「ひばり&川田 in アメリカ 1950」に収められた音源。天才少女歌手美空ひばりの煌めきに溢れています。
雪村いづみは、キャラメル・ママとのコラボアルバム「スーパージェネレイション」の名唱
江利チエミは、駐留軍キャンプ廻りの頃によく唄っていたそうです。その後もステージで唄う機会はあったようですが、レコードには残されておらず、CDにもなっていません。いちど聴いてみたいものですが・・・。

・いとしあの星
チャイナメロディものとされていますが、系統としては「国境の町」(作曲阿部武雄)に属するものように思います。気が付いたらスッと馴染んで口ずさんでいた曲です。
服部良一の追悼番組で、ジュディ・オングが好きな歌に挙げていましたことが印象にあります。

・花の素顔
松竹映画「花の素顔」主題歌。
今宵いずこの小枝に眠る・・・西條八十の歌詞も素晴らしい、美しい歌です。
この2~3年、安藤まり子のメディア出演により、再び「花の素顔」を聴く機会が増え、嬉しいです。

・恋のアマリリス
東宝映画「青い山脈」挿入歌。レコードでは「青い山脈」のB面でした。
秀作であることは言うまでもありませんが、その曲を盛りたてる二葉あき子の歌唱が光ります。
SP盤時代の歌声は勿論、後年の再録音音源でも見事に唄い切っています。

・雨の日ぐれ
詩人サトウハチローの面が色濃く覗かせる作品。
二葉あき子の歌でも静かな人気があり、55周年記念アルバムでは旧作の中から新たに選ばれ吹き込まれたのがこの歌でした。
コロムビア五人会のメンバーで「二葉さんの歌は何でも唄えます」と豪語するほどの大ファンでもあった並木路子が好きな歌のひとつで、レコードにも吹き込んでいます。

・白薔薇の歌
服部作品で「白薔薇の歌」は2曲あるのです。
1曲は昭和22年、コロムビアから高峰三枝子の歌声で発売された曲。作詩は藤浦洸。
もう1曲はその2年後、昭和24年にビクターから服部富子の歌声で発売された曲。作詩は佐伯孝夫。
どちらも良い唄ですが、やはり高峰三枝子の曲の方が印象が強いです。
高峰も愛着のある曲であったらしく、後年のリサイタルでも編曲を新たに唄っています。

・小雨の丘
服部良一独自のセンチメンタリズムの最高峰といってもいいでしょう。
先述の高峰三枝子、服部富子両名も好んで唄っていました。

・老水夫の唄
NHKラジオ歌謡として作られた作品。作詩藤浦洸。
昭和30年発表。歌は大人気を誇ったシャンソン歌手・高英男。
高はキング、藤浦はコロムビアの専属であり、当時は専属会社の縛りがきつかったこともあり、この歌はソフト化されていないようです。放送音源は遺されています。どうにかCD化されて欲しいと願ってやみません。

・午前二時のブルース
服部リズムシスターズ出身の小川静江が唄った作品。
服部の生誕百年記念のトリビュートアルバムでも取り上げられました。

・落葉の巷(三人のスリの歌)
ひとり芝居、ひとりミュージカルのような歌です。
正規盤でのレコーディングは昭和53年発売の「服部良一大全集 音楽ひとすじ」(NZ-7109)に収録された由起真によるものが唯一。ライブ音源では、昭和51年発売「高英男・歌のアラカルト」(SKD-398~9, キング)、昭和54年「高英男リサイタル'79 NO.2」(MAS-983~4, キング・カスタムレーベルでの自主製作盤)が確認されています(ただし、どちらも記録用程度の音質)。
そのせいもあって、今日では知る人ぞ知る、幻の作品となっています。残念でなりません。
この歌については一度ブログで書きましたのでそちらをご覧ください。http://hakozsito.exblog.jp/18031809/

・君の名はさくら
もとは合唱曲として書かれたそうですが、昭和55年に「Love Again」という由紀さおりのアルバムに収められています。服部は由紀さおりを高く買っており、そのことが服部良一によるオリジナルアルバム制作にも繋がったようです。

・雨のブルース
淡谷のり子とのコンビで送り出したブルースものは数多く存在しますが、「満洲ブルース」「東京ブルース」と迷ったあげく、御馴染のこの歌を選んでみました。男声でもしっくりくる歌ですね。
先日亡くなった島倉千代子が、昭和46年でしたかそのあたりに服部良一作品集を作り、この歌も吹き込んでいます。間奏に、なかにし礼による科白を交え、お千代独自の色で唄い切っていて、それも印象に強いです。

・風は海から
戦時中の昭和18年、渡辺はま子の歌声でレコード化された作品。
気が付くと好きになって、知らず知らずに口ずさんでいることがあります。

・グッドバイ
新東宝映画「グッド・バイ」主題歌。
藤山一郎、池真理子の歌声で音盤化されました。
藤山一郎がビング・クロスビーばりの歌声で聴かせます。池真理子もさすがです。

・バラのルムバ
SP盤に収めれた二葉あき子の歌唱が圧感です。女王の貫禄に満ち溢れています。
後年もステージやテレビで二葉が唄う機会はあったのですが、レコーディングはされなかったようです。
ただ、ライブ盤の音源は残っているので、それがステレオ音源での二葉のCDが発売される折に収録されないものかと願っています。
アルバム「スーパージェネレイション」に収められた雪村いづみの歌声も素晴らしかったですね。
唄いこなすには一定レベルの歌唱力が必要な曲で、その関係で当初予定していた高峰三枝子から「こんな難しい歌、先生、私とてもじゃないですけど唄えません」と辞退された裏話もあるほどですが、服部メロディ屈指の名曲であること、疑いの余地はありません。
by hakodate-no-sito | 2014-03-14 13:44 | 歌・唄・うた