年齢不詳な若人が唄の話を中心にアレコレと・・・


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80歳のハイヒール

日本のシャンソン界の草分けのひとり、石井好子女史がお亡くなりになったという。87歳という年齢を考えると大往生ではあるが近年まで矍鑠とされた姿でメディア等へも顔を出していたことを知る身としては半ば信じられない気持ちである。

もっとも、一昨年の冬頃から体調を崩され、自身のライフワークであり心血注いで携わってきた「パリ祭」も昨年は挨拶のみ、今年は出演せずに文章が読まれただけと知り、少なからず"その日の覚悟"というものも出来ていたのは否定できない。だが、こんなに早く"その日"が来るとは・・・。

私は、女史が書く随筆の類が好きで、今手許にどういう訳か無いが「巴里の空の下、オムレツのにおいは流れる」など、3、4冊は集めて読んだ記憶がある。

http://www.youtube.com/watch?v=rdf48_wVBXU
知っている人は知っているが
「NHKみんなのうた」や小学校低学年の音楽教科書でも御馴染みの『クラリネットこわしちゃった』は女史の訳詩 (半分創作) である。

高英男や中原美紗緒、美輪明宏、深緑夏代、芦野宏などのシャンソン界の大御所たちが一同に会しての座談も何かの本に出ていて、これがめっぽう面白く、この顔ぶれを収集できる石井好子の顔にさすがと唸った記憶がある。

華麗なる一族、とはこの方を指すようなもので、親兄弟親戚にいたるまで政治家、実業家、学者、作家と大物ばかりがズラリと並んでいる。
シャンソン歌手ではなく政治(父は元・衆院議長の石井光次郎である)の道へ進んでも大成しただろう睨んでいる。

女史のエピソードで私が一番好きな話が、確か80歳のコンサートでハイヒールを履いて綺麗に舞台へ出たい、と足に重りをつけて歩きジムへ通い、見事その想いを実現されたという話。
あからさまな若さのアピール的意味合いではなく、女史の話にはプロとしての矜持が感じられ、それでいて前向きな姿勢が伝わってきて素直に感服したのだった。

体調を崩されるまでは自身のサイトへも月1度ほどの割合で近況報告的文章を掲載していて、これもなかなか面白く、そのフットワークの軽さに永六輔が舌を巻いていたことも今となっては懐かしい。

数年前、ナマのステージを見たが既に80歳を超えていたのにも関わらず、そのステージングは美しく凄みがあった、そして堂々たる貫禄。
女王陛下と脳裏に浮かんだ、それは素晴らしいものだった。
勿論、ハイヒール。それも相当な高さで若い人でも慣れないと履きこなせないような結構な高さだ。

2年ほど前、だろうか。ある酒場でシャンソン歌手の卵という人と話をしたことがある。
そのとき、セクシャルマイノリティならではともいえるシビアな視点を持つ彼が「好子さん、最近すごくイイの」と絶賛。そして「…大分無理しているわね。結構ガタ来ているんじゃないかしら」と呟いていた。

私もその年の夏、「徹子の部屋」や「スタジオパークからこんにちは」などに立て続けに出ていた彼女に"何か"を感じていただけに、その言葉が気になっていた。
女史が腰を悪くし入院したのはそれから数ヶ月後だったという。

あれだけ明晰な女史だから、何か思うこと・感じることがあったのかも知れない。
昨年夏の「高英男を偲ぶ会」へ出席していた姿が、私にとって目撃できた最期。会場入りの際は杖をついていたが、それも含めて見事なまでに絵になっており気品溢れる佇まいは変わらなかった。

自身が立ち上げた日本シャンソン協会へ区切りをつけて、「パリ祭」の東京公演を見届けるように世を去ったのは、女史らしい美しい引き際だと思う。

亡くなったのが2010年の7月17日。
私事だがこの7月17日は母の誕生日なのである。
夏が来れば思い出す…と、女史が歌って初めて世に出た名曲「夏の思い出」では無いが、来年からは7月17日が近づくと母の誕生日に、女史と石原裕次郎の命日と3点セットで思い出すことになるのだろうか…。
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by hakodate-no-sito | 2010-07-21 19:48 | 歌・唄・うた | Comments(0)