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あきれたぼういずと川田義雄「楽しき南洋」を聴く

e0134486_72857100.jpg

あきれたぼういずと川田義雄「楽しき南洋」
(オフノート/華宙舎 OK-1 2枚組全27曲 3500円)
監修:瀬川昌久、解説:瀬川昌久、佐藤利明ほか
http://diskunion.net/jp/ct/detail/IND6257
あきれたぼういず。
名前ぐらいは知っている。
グループで、ギターや何やら楽器を賑やかに演奏し、浪曲やら当時の人気曲を歌い、
言葉のやりとりやコミカルな演奏や替え歌、モノマネ、パロディ等、ありとあらゆる芸をぶち込んだ
ボーイズ芸を行った、伝説的存在。

メンバーも
川田晴久・・・美空ひばりの師匠格、兄貴分でモダンカンカンの師匠。
益田喜頓・・・東宝ミュージカルの大番頭で、ベテラン名脇役。筆も立つ。
山茶花究・・・「夫婦善哉」ほか東宝映画の名脇役。森繁劇団の副座長。
坊屋三郎・・・TVCM「クイントリックス」出演。生涯現役でひとりボーイズで舞台に立ち続ける。晩年はNHKドラマへも顔出し。
と、このぐらいの認識(記憶・認識違いもあるかもしれないが)。

坊屋は晩年のテレビ出演でクイントリックスCM(このCM、久世光彦のアルバイト演出だったそうだ)を再現している姿など
リアルタイムで触れることが出来た。飄々とした感じが印象に残っている。
他の面子は後追いで映画やテレビドラマ、書籍で知った。

ただ、写真やそれに触れた文章等は目にしているが
"あきれたぼういず"を観たり聴いたことは無かった。

縁が無かった。
何となく食指が動かなかったのだ。

ただ、ふと、このアルバムの存在を知って
「ジャケットも凝っているし、気合入れて作っているのではないか」
と、ムクムクと持ち前の好奇心が頭をもたげ「欲しい!」
気がつけば手許にあった。

驚いた、腰を抜かした、目がテンになった。
何じゃこりゃ。

最初に
"言葉のやりとりやコミカルな演奏や替え歌、モノマネ等、ありとあらゆる芸をぶち込んだ
ボーイズ芸"
と書いた。それも簡単な気持ちでサラッと。
これがいかに難しいことであるか、まともに考えていなかったことを反省。

これはプロの仕事だ、それも卓越したセンスの持ち主による・・・。
今日、ボーイズ芸を行う人が殆ど見受けられないのも納得。
出来ない。
音楽にある程度精通していて、演奏も出来て、笑いのセンスがあって、歌も得意。
それでいて、泥臭くない。スマートで都会的。

こんなことを平然とやってのける人たちがいたとは信じられない。
まして、日本で。
さらにレコードで。

「私は舞台の人間、ステージの人間」と公言。
スタジオ収録(レコード、ラジオ、CDほか)とナマ(観客の前で披露)
だとここまで違うか、というぐらい出来が違う人が、今も昔もいるが、このCDではそれが無い。

いや、実際のステージは観ることが叶わないから、そんなことを安易に断言してはいけないが
充分すぎるほど、クオリティが高い。

「レコードという媒体で、笑わせよう・楽しませよう」
というしっかりとした考えが、おそらくあるのだろう。
聴いていて楽しいし、笑える、面白いのだ。

モノマネ、パロディの類は本当に面白いものであれば元ネタを知らなくても楽しめる。
そのことも判った。

演奏の質も極めて高い。
コミックな演奏もジャンジャンこなしている。
当時のレコード収録の技術だから、全て生演奏で一発収録。
それでこの出来。
もっとも、あきれたぼういずら本人たちが演奏していた可能性は少ないが・・・。
70年以上前の日本のミュージシャンたちの演奏レベル、決して低くなんかない。
古いが、新しい。

さらには解説書が、かなりしっかりした一読に値する立派な仕上がり。

歌詞(というより台本といった方がいいか)も、すべて聞き取り作業によって活字化。
やろうと思えば、ネタを再現できるのだ。
川田晴久(当時は川田義雄)の「踊る電話口」「声楽指南」なんて、一部ネタを現代向けに入れ替えるなりすれば
今でも立派に新作落語の古典として通用するのではないか?

1曲1曲詳しい解説も付いている。
佐藤利明の解説は小林旭、クレイジーキャッツ、日活映画関連・・・など、ありとあらゆるところでその名前を目にするが、どれも一定の質を保っている。
ここでの解説は特に気合いが入っており、もはや一冊の書籍として発売出来るレベルになっている。本領発揮という言葉が脳裏に浮かぶ。

あきれたぼういず及び川田晴久(義雄)系グループについて何も知らなくても、この解説書を読めば一丁前の知識が付く(と思う)。
ディスコグラフィーも掲載されていて、どの歌がどの復刻盤に収録されているかまで表で掲載。
かゆいところに手が届く。

CDの音質もしかり。
戦前・戦中・戦後のSP盤復刻音源が、ものによっては歌詞の聞き取りはおろか、ほぼノイズと
言いたくなるような音質粗悪な状態のものもあることを知る身には驚きの高音質。
当時の録音技術の関係で一定以下の低い音は録音されなかった(出来なかった)という話が実証されている。

それにしても
今でもブッ飛んでいるよう聴こえる、この"あきれたぼういず"。
70年以上前に、人気グループだったとは、信じがたい。
でも事実だし、こう音源が遺っている。
忘れ去られた、埋もれている昭和の遺産は私が想像してる以上に多いのだろう。
その遺産が手軽にこうやって聴ける・・・。

まるで夢のようなCDアルバムだ。
しかもシリーズもので、今後もこういう埋もれた遺産をバンバン復刻していくという。
嘘のようだが、本当の話。
世の中、まだまだ捨てたものじゃない。
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by hakodate-no-sito | 2010-12-25 07:46 | CD視聴感想 | Comments(4)

石井好子「私は私」

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昨日から石井好子の「私は私」というアルバムを聴いている。
数曲だけを目当てに入手したのだが、これが意外や意外、目当てじゃない歌もなかなか良い。構成がしっかりと練られているからなのだろう。1曲1曲は勿論アルバム自体通して聴きたくなる。

家では延々BGM代わりで流し続け、外でもiPodへ曲を入れて聴いているので、結局10回前後は通して聴いているのかもしれない。

不思議だ。
前は、石井好子は・・・と敬遠することしきりだったのだが、亡くなられてみると嫌がっていた気持ちがどこかへと飛んでいった。

自分でも忘れていたトラウマも発見し、他にひっかかっていたことも理解することが出来、それまでのアンチぶりはどこへやら・・・だ。
「そして歌と随筆と功績が残った」というところか。

この「私は私」というアルバムは、1999年にオーマガトキから発売されたオリジナルアルバム。

前半は石井好子の自叙伝風な作り。
かつて詩人の野上彰から贈られた詩「好子よ」を山本學が朗読。
石井の華麗なる人脈の中から親交があった二人の人物の想い出も、石井の口からツボを抑えてさりげなく語られている。

レコーディング・発売時、石井好子は76歳。
決して若いとはいえない年齢。
どれだけ良い歌手でもガタのひとつやふたつ来ていてもおかしくない。
石井はどうかというと、アンチエイジングをしっかりと行いながらも、そのあたりの老いというものをプラスに転じさせているように感じる。

低くややハスキーになった地声を生かした歌唱法を編み出し、歌の哀感を増すことに成功している。その一方で声量もしっかりとキープすることは忘れてはいない。

若手(といっても既に40歳過ぎた中年だと思われるが)2人とのデュエットも見事。無理なデュエットではなく、しっかりと噛み合っている。
特に新井英一と歌う「人の気も知らないで」はこのアルバムの白眉。
このアルバムから「一般向けに1曲だけ選べ」と言われたら、この歌を推す。
新井英一は非凡な才能を持つ、確固たる自分の世界を持った歌い手だが、石井とは一見まったく違う世界にいるように思うが、一流は一流に通じるのだろう。緊迫感溢れる圧倒的な歌の真剣勝負がここにある。

1曲だけ、日本の歌がある。
「さとうきび畑」などで知られる作曲家の寺島尚彦の手による「夜の子守歌」。ピアニストとしてキャリアの初めに石井と組んで日本国中を回っていたときに書かれた歌らしい。
石井のお気に入りでずっと歌ってきたのか、リクエストがあって譜面を引っ張り出して歌ったところ好評でアルバムに入れることにしたのか、そのあたりは判らない。
どちらにせよ、情感が目に浮かぶ、とても良い歌で、もっと歌われて良い歌だと思う。岸洋子が大昔のアルバムに入れていたはずだが岸は既に亡い。

コンサートの〆にふさわしいドラマチックシャンソン「初日の夜」。
美しくも哀しい一つのドラマの始まりと終わり。
説得力、キャリア、表現力が無いと歌えないような歌。
一歩間違えばクサ味、歌い手の自己陶酔が鼻に付くような歌だが、石井はその一歩を間違うことなく歌のドラマをしっかりと届けてくれた。

こんなに良い歌い手がいたのか・・・
白湯をすすりながら、ひたすら聴いている。
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by hakodate-no-sito | 2010-12-20 20:28 | CD視聴感想 | Comments(2)

私の中の石井好子

石井好子。
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どういう訳か、いま無性に石井好子が知りたい、観たい、聴きたい。

私はずっと石井好子の歌が苦手だった。
あの音程をやや無視した歌い方がどうにも受け付けなかった。
高英男に惚れ込み、深緑夏代に唸りながら、どうにも石井好子だけは駄目。

ただ、その風貌からタダモノでは無い、傑物であることはわかっていた。
エッセイも何冊か持っている。
手許に残っていないものや図書館で借りて読んだものも含めれば10冊前後は目を通している。
それでも歌は受け入れられなかった。

いや、そうでは無い。
4年前、NHKホールのパリ祭へ行った際に聴いた「アンジェラスの鐘」
圧倒的貫禄、美しいステージング。
それは、それは見事なもので、彼女こそシャンソンの女王というべきだった。
音程がどうとか、声の伸びがどうとか、そんな問題は小さいものに感じた。
だが、隣で観ていたオヤジの舌打ちに
これは駄目なものなのだ、私の震えは間違いなのだ
と思ってしまった。
そして、記憶ごと封印してしまっていた。

なぜ、そんなことを思い出したか。
石井好子の死だ。

私は彼女の訃報を知り、嘘だ、と叫んだ。
不死鳥のような石井好子が2008年頃から体調を崩していたことは知っていた。
2009年のパリ祭で挨拶だけに登場した石井好子は、石井好子であったが
激痛に耐えながら、華麗に振舞っていることがカメラの上からはハッキリと読み取れた。

もう長くない・・・
そう思いながら、心のどこかで石井好子は復活を遂げる。
彼女はそういう人だという想いもあったのだ。
だから、嘘だ、と叫んでしまった。

苦手だ、と言いながら少しだけは映像が手許にあった。
若い頃の歌声も40曲前後は手許にあった。

茫然としながらも、歌声をまず聴いた。
若い頃の歌は、私にはまだ良いとは思えなかった。
シャンソン歌手として大々的に売り出す前の飛び切り若い頃の歌声は別だったが・・・。

そして、近年(晩年になってしまった)の石井の映像を観た。
私の不明を恥じた、何と素晴らしい歌声なのだろうか。
シャンソンというジャンルを超え、見事なまでの石井好子の世界がそこにあった。

トーク番組で話している内容も含羞がある。
高英男が名流婦人と石井のことを絶賛していたが、まったくだ。
上辺だけじゃない、建前ではない、真実の重みがそこにある。

そして、手許に残っているエッセイを読んだ。
今さらながら、サイン本を持っていたことに気付く。
やはり面白い、そして含羞がある、ユーモアがある、凄みがある・・・。

失ったものの大きさを感じてならなかった。

先日、石井好子を特集した10分番組がNHKで放送されているのを観た。
10分で足りるような人ではないが、比較的よくまとまっていた。
番組でオランピア劇場での公演の様子が放送された。

脳天を直撃するような歌声だった。
気品と貫禄に満ちた姿に私はまたも言葉を失ってしまった・・・。

こんな素晴らしい歌い手がいたのか。
やっと出た言葉はこれだった。

叶うならば、もう一度石井好子の舞台をじっくりと観たい。
数年前には判らないことでも今なら理解できることがいっぱいあるはず・・・。

そんなことを日々思っている。
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by hakodate-no-sito | 2010-12-16 20:33 | 歌・唄・うた | Comments(2)

佐良直美「ゴールデン☆ベスト・デラックス」感想(Disk3)

「風のメロディー」
(作詞:なかにし礼 作曲:サルバドーレ・アダモ 1978年発売)

シャンソン調の作品。
なぜならば作曲は日本でも絶大な人気を誇ったフランスの国際的歌手アダモ。
アダモ人気と優れたメロディメーカーでもあることから、
日本では歌の公演のオファーに留まらず、作曲家としての依頼も行っており
この歌の他にも、森進一「甘ったれ」、ペギー葉山「シャンソン」などの作品を遺している。
なかにし礼はキャリアの最初がシャンソンであり、本家帰りともいえる。
佐良の歌唱は、愛するものを失った慟哭という感情を見事に引き出している。
アダモから何らかの歌唱指導があったのか、この歌から歌の表現力などが上がっているように感じる。

「愛の消しゴム」
(作詞:山川啓介 作曲:佐良直美 1978年発売)

ドキュメンタリー番組「子どもたちは七つの海を越えた」(日本テレビ)主題歌。
「第29回NHK紅白歌合戦(1978年)」歌唱曲。
澤田美喜とエリザベス・サンダース・ホームの子どもたちについての番組であり、
歌もその関係が意識されて書かれたのではないだろうか。
博愛のこころを歌った、この歌は佐良の格調高さとスケール感によって人の胸を打つ感動的な曲に仕上がったように思う。
2010年発売の「いのちの木陰」の姉妹編と考えることが出来るかもしれない。
叶うならば、今の佐良直美の歌で聴いてみたい1曲。

「"翔ぶ"って何ですか」
(作詞:小椋佳 作曲:佐良直美 1979年発売)

マンガ「翔んだカップル」(作:柳沢きみお)の人気から当時の流行語となった「翔ぶ」「翔んだ」「翔んで」という言葉をもとに作られた作品。
下手に流行語を使用すると、後年振り返った際古めかしさを感じてしまうものだが、言葉の匠といえる小椋佳の手によって、古びることなく、普遍性を帯びた、世相への皮肉を込めたメッセージソングへと仕上がっている。
佐良自ら書いた曲もフォークとニューミュージックの中間といえるメロディであり、やや歌い難い面はあるが面白い曲が出来上がっている。

「国東半島ぶらり旅」
(作詞:藤公之介 作曲:徳久広司 1979年発売)

御当地ソング的面を持つ旅情フォーク。
傷を癒すため、ひとり旅へ出た女の心情を歌った。
「もう二度と女には生まれたくないよね」という歌詞は、聴き手に様々な想いを抱かせる。
国東半島は大分県北東部。なおカップリング曲は「湯布院霧情」という。両面共に大分県を歌った。

「素顔」
(作詞:千家和也 作曲:浜圭介 1980年発売)

文学的香りのする、シャンソン風の作品。
佐良直美は、男ごころを歌わせれば天下一品であり、その表現力が光る1曲。

「心」
(作詞:荒木とよひさ 作曲:鈴木キサブロー 1980年発売)

TBSドラマ「心」(脚本:橋田壽賀子)主題歌。
石井ふく子プロデュースの木曜8時枠は「肝っ玉かあさん」以来、常連出演者となっている佐良。
ここでは主題歌のみを担当した。
当時、新進気鋭の作曲家であった鈴木キサブローと初顔合わせ。
佐良の歌唱も軽やかさと説得力があり、80年代の良い雰囲気を取り込んだ、ホームドラマの主題歌にふさわしい
爽やかな歌に仕上がっている。

「賑やかな酒場」
(作詞・作曲:みなみらんぼう 1980年発売)

シンガーソングライター:みなみらんぼうによる提供曲。
みなみらんぼうの歌はどの歌においても、みなみ節・らんぼう節というのか作り手の個性が極めて強い。
この歌も多分に洩れないが、佐良は見事にペーソス溢れる歌唱で自家中のものにしているのはさすが。
レコードよりも舞台向きではないかと思う曲。

「隣の席の女」
(作詞:伊藤アキラ 作曲:松井忠重 1981年発売)

「旅立ち(松山千春)」「ダンシング・オールナイト(もんた&ブラザーズ)」「私はピアノ(高田みづえ)」など多数の作品を手掛けた名アレンジャー:松井忠重が作編曲を担当。
ボサノバ・テイストのニューミュージック的作品。
佐良も曲に合わせ、アンニュイなムードで歌っており、歌手としての技量の確かさを感じさせる。

「ちょっといいもの」
(作詞:岩谷時子 作曲:あかのたちお 1981年発売)

TBSドラマ「ちょっといい姉妹」主題歌。
石井ふく子プロデュースの木曜8時枠の主題歌提供はこの歌が最後となった。
(佐良の同枠との縁はその後、83年放送の「出逢い・めぐり逢い」へ女優としての出演がある)
シングルでは「華やかな孤独」以来9年ぶりとなる岩谷時子との名コンビ復活は、ホームドラマの主題歌にふさわしい
心に沁みる曲を生み出し、まずまずの成功を収め、まさに題名どおり「ちょっといいもの」に仕上がった。
ただ、やや歌声に力が入っていないように聞こえるのは
この頃から声帯ポリープの影響で喉に支障を来たしていたということなのだろうか。

「YASUKOの場合」
(作詞:荒木とよひさ 作曲:丹羽応樹 1983年発売)

「ちょっといいもの」以来、2年ぶりの新曲。
作曲の丹羽応樹は、戦前から戦後にかけて活躍し「波止場気質(上原敏)」「月の法善寺横町(藤島桓夫)」などの作品
を遺した作曲家の飯田景応の息子であり、「紅ほおずき(木の実ナナ)」「ジェルソミーナの歩いた道(テレサ・テン)」
などが代表作。歌手として活動をするシンガーソングライター。
佐良の歌の巧さは上がっているが、やはり歌声が今ひとつ力が入っていないように聞こえる。
特に高音部分の出が不安定に思えるのは声帯ポリープの影響ではと思わずにはいられない。
ただ、その不安定さが歌のムードにピッタリと合っており、作品としては高品質に仕上がっている。

「ゴンドラの唄」
(作詞吉井勇 作曲:中山晋平 1969年発売)

日本の流行歌の創成期を代表する名曲のひとつ。
比較的軽やかなアレンジで歌っているが、もう少しシックなアレンジでも聴いてみたい。

「別れのブルース」
(作詞:藤浦洸 作曲:服部良一 1969年発売)

日本のポップスの生みの親・服部良一、そしてブルースの女王・淡谷のり子の代表作。
服部良一の長男・服部克久のアレンジが担当。
佐良の歌唱もデビューし3年目とは思えない堂々としたもので、聴いていて心地良い。
歌い込んでいけば、かなり良いものになっていったと思われる。

「銀座カンカン娘」
(作詞:佐伯孝夫 作曲:服部良一 1969年発売)

戦前から戦後にかけて活躍し後にエッセイストとしても筆を振るった高峰秀子のヒット曲。
昭和44年当時のテンポで佐良が軽やかに歌い上げており、実に楽しい。

「君恋し」
(作詞:時雨音羽 作曲:佐々紅華 1969年発売)

二村定一の歌唱でヒットし佐藤千夜子もカバー。
昭和36年にはフランク永井がリメイクし、同年のレコード大賞を受賞した時代を超えた名曲中の名曲。
GSテイスト溢れるアレンジでのカバー。
「ゴンドラの唄」からこの唄までは、1969年発売のアルバム「船頭小唄」からの収録。
このアルバムから4曲も収録となったのは、おそらく製作者側の好みなのだろう。
悪くは無いが、2曲程度に抑えて、他に収録すべき歌があったようにも思う。

「粋な別れ」
(作詞・作曲:浜口庫之助 1977年発売)

石原裕次郎のヒット曲。
佐良は、別れの儚さを巧みに歌って切り、見事に歌を自分のものとしている。
デビュー10年の間に、キャリアを確実に重ねてきたことが、前トラックと続けて聴くとハッキリと確認出来る。

「恋の季節」
(作詞:岩谷時子 作曲:岩谷時子 1971年発売)

ピンキーとキラーズの大ヒット曲。
佐良が歌ってもヒットしたのでは、と思ってしまうような快唱。
良い意味での遊び心、リラックス・ムードを感じるカバー。
収録アルバムは不明だが、8トラのカセットテープでのリリースではないだろうか。

「シクラメンのかほり」
(作詞・曲:小椋佳 1978年発売)

布施明の代表曲であり、1975年のレコード大賞受賞曲。
佐良は布施ではなく、曲の作り手の小椋佳Ver.(一部曲が違う)をカバー。
布施、小椋とも違う、佐良直美ならではの世界観で歌い切った。

「どうぞこのまま」
(作詞・曲:丸山圭子 1977年発売)

シンガーソングライター・丸山圭子のボサノバ調のヒット曲。
佐良の巧さを十二分に堪能するにふさわしい作品。

「夢先案内人」
(作詞:阿木燿子、作曲:宇崎竜童 1977年発売)

山口百恵のヒット曲。
佐良も、山口百恵とは違うベテランの味で聴かせている。
英語の発音の良さに、佐良の歌手としての原点はジャズ・ポピュラーといった洋楽であったことを思い出さずにはいられない。

「Misty」
(作詞:Johnny Burke 作曲:Erroll Garner 1986年発売)

佐良の歌の教師であり、歌の世界における精神的支柱であった水島早苗に捧げるために作ったアルバム「Misty」(1986年)の1曲。
「YASUKOの場合」の頃よりも、喉の調子は改善されているように思える。
佐良の歌の原点であるジャズを、歌手として技量が上がり、円熟味の増した歌声で聴ける嬉しさ。
ぜひ、このアルバムは勿論、他のアルバムに収録しているジャズ、ポピュラー、スタンダードナンバーといった洋楽系作品を
集めた「佐良直美ゴールデンベスト ジャズ・ポピュラー・スタンダード・コレクション」的アルバムも発売して欲しい。
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by hakodate-no-sito | 2010-12-15 19:27 | CD視聴感想 | Comments(8)

佐良直美「ゴールデン☆ベスト・デラックス」感想(Disk2)

「白夜に燃えて」
(作詞:岩谷時子 作曲:吉田正 1972年発売)

ビクターが誇る国民栄誉賞作家・吉田正の作曲。
前年の「片道列車」に似た曲調であり、やや新鮮味に欠ける。
この作品では成功とは言えなかったが、佐良の吉田正のカバー作品は名唱が多くあり
決して吉田メロディーとの相性は悪いものではない。

「のんびりやるさ」
(作詞:阿久悠 作曲:川口真 1972年発売)

歌謡曲作りの名コンビ阿久悠+川口真による応援歌的歌謡フォーク。
佐良の真骨頂のひとつといえるジャンルであり、歌唱が光る。
阿久の詩は普遍性を帯びており、川口の曲も良く、今日再評価されておかしくない作品。

「華やかな孤独」
(作詞:岩谷時子 作曲:いずみたく 1972年発売)

名コンビ・岩谷時子+いずみたくによる作品。
悪い歌ではないが、ミュージカル内の1曲と印象を受ける。
レコードよりも舞台向けの作品。

「別れ話は背中にしてね」
(作詞:さがゆうこ 作曲:佐良直美 1972年発売)

デビューして早い時期から作曲家としても活動したいと多忙の中で勉強を重ねていた佐良直美が
自ら初めて手掛けたシングル。
作詞のさがゆうこは、当方の勉強不足ゆえ誰かは判らないが、案外佐良のペンネームなのかもしれない(追記:さがゆうこは作詩家の阿久悠夫人だと複数の方から情報提供戴きました、ありがとうございます)。「いいじゃないの幸せならば」の姉妹編的印象を受ける。

「花のフェスティバル」
(作詞:さがゆうこ 作曲:佐良直美 1972年発売)

「第25回NHK紅白歌合戦(1974)」歌唱曲。
「別れ話は背中にしてね」のB面曲だが、歌番組等で披露することが多かったという。
「風/ありがとう」がシングル発売された1974年には、「ありがとう」はドラマ主題歌である関係上で他局では歌うことが出来ず(当時は一部大ヒット曲を除き、そういうものであった)、代わりに歌ったのが、両A面曲の「風」ではなく、この「花のフェスティバル」だったらしい。
華やかな曲調で耳に残りやすい歌でもあり、そこそこ認知されたらしく、同年の紅白では3年ぶりに
オリジナル曲のこの歌を披露し、場を盛り上げることとなった。
佐良の愛着が深いであろう作品。

「陽が当たるまで」
(作詞:たかたかし 作曲:鈴木邦彦 1973年発売)

歌謡ポップス作りの名手・鈴木邦彦の作品。
良い歌だが、佐良とは今ひとつ噛み合っていないように思える。
ケセラセラ・・・というたかたかしによるフレーズが印象深い。

「さびしい男たち」
(作詞:山上路夫 作曲:中村泰士 1973年発売)

前年の「のんびりやるさ」の路線をさらに追求した歌謡フォーク。
名曲、といって差し支えないと思う。
詩、曲、編曲、歌唱・・・文句なしの一品。
この1973年は、佐良はなんと5枚のシングルを発売している。
もっと本腰を入れて、この歌を歌い続けていれば・・・と思わずにいられない。

「幸せの日々」
(作詞:山川啓介 作曲:都倉俊一 1973年発売)

ヨーロピアンテイストの作品。
佐良の歌唱が悪いわけではないが、どうも佐良直美の歌の世界では無いように思える。

「ベイビー」
(作詞:千家和也 作曲:都倉俊一 1973年発売)

都倉俊一の才気あふれる作品。
アメリカのラブコメディ映画を歌にしたらどうなるのだろうか、という実験という感じを受ける。
そのあまりに斬新な曲調に賛否両論別れそうな1曲。
このシングルの発売直後に「ジャスミンの部屋」がリリースされているところを見ると、
レコード会社側も出してはみたが売るつもりもなく、売れないと踏んだのかもしれない。
難曲だが、佐良は軽やかに歌い切っている。

「ジャスミンの部屋」
(作詞:安井かずみ 作曲:いずみたく 1973年)

アンニュイな、大人の女を描かせれば有数の安井かずみの詩が冴え渡っている。
その詩に合わせて、いずみたくも手堅く曲を付けているが今ひとつ物足りない感じも受ける。
佐良の歌唱は、かろうじて及第点に達するといったところ。
安井かずみの世界は佐良には合わないものだったのだろうか、曲が悪かったのか。
単に佐良が多忙で万全のコンディションで望めなかっただけなのか・・・。

「風」
(作詞:南葉二 作曲:灰田勝彦 1974年発売)

南葉二は本業は音楽評論家。
灰田勝彦は戦中から戦後にかけて一世を風靡した往年の大歌手。
編曲は灰田勝彦の実兄で作編曲者、スチールギター・ウクレレ奏者。
という、異色の、古色感溢れる顔ぶれによる、ハワイアン・テイストあふれる作品。
灰田勝彦は昭和30年代以後は作曲家としても多少活動をしているがヒットは生み出せずに終わったがそれはおそらく歌い手に合った歌を書くことが出来なかったからではないだろうか?
自らのレパートリーしての作曲ならばさておき、商業作曲家にはなれなかった。
この1曲を聴く限り、私はそう思ってしまった。この作品は灰田勝彦が歌えば、確かにしっくり来るはず。
繊細な灰田メロディは、佐良の個性に合致するものでは無いように思う。
サビ部分で佐良の声を被せてハーモニーをつけたのはあきらかに失敗。
レコード会社の大先輩の灰田に「良い歌が出来たんだよ、直美ちゃん歌ってよ」と薦められて、可愛がられている関係もあり、断りきれなかったのではないかと勝手に想像している。
何より両A面であったことが、扱いに苦慮している姿勢が見て取れる。
さらには、この歌、歌番組で披露することが殆ど無かったらしい。
(新曲代わりに自ら作曲した「花のフェスティバル」を歌い、この年の紅白でも披露)
実に悲運な曲である。

追記)
佐良のアルバムに「鈴懸の径 -佐伯孝夫・優しい詩集」(昭和47年)というものがある。
ここで佐良は灰田の代表的持ち歌である「鈴懸の径」「森の小径」「新雪」「アルプスの牧場」「峠の我が家」をカバーしている。この作品が作品提供へと至るきっかけだったのかもしれない。


「ありがとう」
(作詞:上條恒彦 作曲:佐良直美 1974年発売)

TBSドラマ「ありがとう(第4シリーズ)」主題歌。
それまで主役を務めていた水前寺清子が歌手業への専念を理由に番組を降板し、それまでレギュラー出演していた佐良が京塚昌子と共にW主演を果たした「ありがとう(第4シリーズ)」の主題歌。
水前寺=山岡久乃主演のそれまでの3シリーズのイメージが強かったことなどから、それまでの人気を得られずに終わり、再放送の回数も殆ど無い幻のドラマシリーズとなってしまった。
佐良直美=京塚昌子の親子コンビに平岩弓枝脚本ならば、それまでの3シリーズは別格としても決して駄作に終わったとは思えず、改めて検証の必要がある。主題歌も、当時「東芝日曜劇場」へ出演するなど俳優としての活動を始めていた、歌声喫茶出身のフォーク系歌手・上條恒彦が作詞、作曲は佐良直美自ら手掛けるという異色の組み合わせ。
上條と佐良は同じ水島早苗門下生というつながりがある。
それまでの「ありがとうの唄」を意識しながらも、インパクトの強い、明るく力強い作品に仕上がっている。

「大都会の子守唄」
(作詞:山川啓介 作曲:いずみたく 1974年発売)

後半部分の歌い上げは子守唄というよりも讃歌といえなくもない。
サビ部分に佐良の声を被せてハーモニーをつけたころは、この作品の失敗。
山川啓介の詩も、いずみたくの曲も悪くないだけに実に勿体無い。
佐良の恩師といえるいずみたくとはこれが最後のシングルとなった。

「あなたの足音」
(作詞・曲:前川勲 1975年発売)

前川勲というのはどういう人なのだろうか?勉強不足ゆえ判らない。
悪くはないが、特別良いとは思わない。
案外素人の手による作品なのかもしれない。
NHK「あなたのメロディー」発なのか?
編曲は吉田正の都会派歌謡を多く手掛けた寺岡真三。

「出逢いとさよなら」
(作詞:岡田冨美子 作曲:加瀬邦彦 1975年発売)

ザ・ワイルドワンズのリーダーで
「想い出の渚(ワイルドワンズ)」「追憶(沢田研二)」「TOKIO(沢田研二)」「女はそれを我慢できない(アン・ルイス)」
など作曲家としても名高い加瀬邦彦の作曲。
通好みのする、隠れた名曲といって良いのではないだろうか。
何より岡田冨美子の詩が光っている。
今リメイクしても面白いのではないだろうか。
勿論、佐良本人が今歌っても。

「ひとり旅」
(作詞:吉田旺 作曲:浜圭介 1976年発売)

「第27回NHK紅白歌合戦(1976年)」歌唱曲。
人気実力共に一流であった佐良の泣き所はレコード・セールス。
長らくヒットといえる作品が出なかったが、この歌は久々にセールス面でも実績を出した。
佐良の本領はそこにあると評されたカントリーをアレンジにうまく生かした、演歌フォーク。
この作品から飯田久彦が制作担当となった。
スチール・ギターのアイデアは飯田が出し、周囲の反対を押し切ったという。

「速達」
(作詞:吉田旺 作曲:浜圭介 1976年発売)

「ひとり旅」のスタッフがそのまま続投して作られた、和製C&Wソング。
スチールギターは勿論、カントリー・ヨーデルまで取り入れた意欲作。
人によって、好みが分かれるのではないか。
個人的には嫌いではない。ただし、大好きとはいえない。

「フラワー・フェスティバル」
(作詞:西川好次郎 作曲:小林亜星 1977年発売)

ひろしまフラワーフェスティバル・テーマ曲。
同イベント用の使用のみを想定しての企画シングル。
佐良もそれに応じた歌唱で対処し、聴くものに対し高揚感を与えることに成功している。

「時計館」
(作詞:山口洋子 作曲:平尾昌晃 1977年発売)

芥川龍之介没後50年の年らしい、文学調フォーク歌謡。
ヒットメーカー・山口洋子+平尾昌晃コンビが起用されていることから
前年の「ひとり旅」に続き、今年はこの歌で勝負を賭けようとしていたことが伺える。
残念ながらヒットとはならかったが、耳ざわりの良い、良質の1曲である。

「私のアンティック」
(作詞:喜多條忠 作曲:穂口雄右 1977年発売)

キャンディーズの主要作品や「林檎殺人事件(郷ひろみ&樹木希林)」などのヒット曲を手掛けたことでも知られる作編曲家・穂口雄右による、ニューミュージックとフォークの中間的作品。イントロ部分が印象的。
佐良の歌唱は、この歌をただ歌っているだけで、消化するまでには到っていないように思える。
曲自体は悪いものでは無く、また佐良の実力からしても、この出来にはどうも釈然としないものが残る。多忙さから消化しきれないままレコーディングしてしまったのだろうか。
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by hakodate-no-sito | 2010-12-14 19:21 | CD視聴感想 | Comments(2)

佐良直美「ゴールデン☆ベスト・デラックス」感想(Disk1)

「世界は二人のために」
(作詞:山上路夫 作曲:いずみたく 1967年発売)

「第18回NHK紅白歌合戦(1967年)」歌唱曲
「第24回NHK紅白歌合戦(1973年)」歌唱曲
「第30回NHK紅白歌合戦(1979年)」歌唱曲
佐良直美のデビュー曲。もともとCM曲として作られた。
「こんな童謡みたいな歌、売れる訳ないわよ」とは佐良の当時の本心。
ところがいきなり大ヒットを記録し、レコード大賞新人賞を受賞。
NHK紅白歌合戦へも初出場を果たし、以後紅白には欠かせぬ顔として1979年まで13回連続出場。
司会者としても5回担当し、紅組最多司会記録となっている(黒柳徹子とタイ)。
芸能人・佐良直美はここから始まった。
名曲であることは言うまでもないが、佐良の歌唱はとても新人歌手のデビュー曲とは思えない。
最初から未来を嘱望されていたことは容易に想像できる。
そして、これから更に力を上げていくのだから、佐良直美おそるべし。
紅白では3回歌唱しているが、記念すべき初出場時の映像は懐メロ番組で放送されたことは無い。
映像の状態が悪いのであろうことは承知しているが、叶うならばぜひ放送して欲しいものだ。

「私の好きなもの」
(作詞:永六輔 作曲:いずみたく 1967年発売)

セカンド・シングルはボサノバ調の作品。
作詞は「上を向いて歩こう」を筆頭に1960年代に名曲を量産した永六輔を迎えている。
日常のちょっとした風景を切り取り、それもみんな好きだが
一番好きなのはあなた、あなたが一番好き・・・という、なかなか凝った、思わずニヤリとしてしまう
ちょっと玄人好み・通好みの作品に仕上がっている。
永も後年エッセイで触れたことがあり、佐良本人も「好きな歌です」と後年まで歌うなど、
作り手側も愛着が深い1曲。
本来、この歌はデビューまもない新人歌手向けではなく、キャリアをある程度重ねた
ベテラン向けのアルバム収録曲という感じを受ける。
それだけ佐良の実力が高く評価されていたということなのだろう。
永の作品といえば近年「黄昏のビギン」が静かな人気を集めたが、この歌もリメイク次第では
そうなる可能性が充分あると思う。
もし、叶うならば今の佐良の歌声でも聴いてみたい。

「星になりたい」
(作詞:山上路夫 作曲:いずみたく 1968年発売)

ロマンチックな、ミュージカル的な作品。
レコードよりもステージでより映えそうな印象を受ける。

「恋はオールデー・オールナイト」
(作詞:橋本淳 作曲:いずみたく 1968年発売)

アップテンポの、ストリングスが印象的な軽やかな作品。
題名の表記はカタカナだが、佐良の英語の発音は極めて自然。
歌唱も文句なしの佳作。

「すてきなファーニー」
(作詞:山口五十鈴 作曲:いずみたく 1968年発売)

「第19回NHK紅白歌合戦(1968年)」歌唱曲。
よく「すてきなファニー」と表記されることが多いが誤り。
ジャズ風のスケール感あふれる歌謡曲。
佐良も堂々と歌い切っている。
男の心情を歌ったのはこの作品が初だが、中性的魅力を持つ佐良にとって
この路線は以後、欠かせぬものとなってくる。

「愛の結晶」
(作詞:山上路夫 作曲:いずみたく 1968年発売)

「世界は二人のために」の姉妹編的作品。
ここでは二人の愛に加えて、子どもへの愛を高らかに歌い上げている。

「ギターのような女の子」
(作詞:橋本淳 作曲:筒美京平 1969年発売)

初めて恩師・いずみたくの下を離れ、当時新進気鋭の作曲家・筒美京平を迎えた作品。
この頃から約15年以上歌謡曲のヒットを量産する筒美の才気溢れる、通好み・玄人好みのする1曲。
今日、リメイクしても面白く仕上がると思う。

「二十一世紀音頭」
(作詞:山上路夫 作曲:いずみたく 1969年発売)

大阪万博を翌70年に控え、まだまだ未来へ希望を抱くことが出来たころの、企画シングル。
全国の盆踊りなどの会場で広く使用されたといい、一部好事家が評価し、高値で取引されていたらしい幻の1曲。
題名こそ音頭となっているが、歌謡曲テイストが濃厚。
今はこの歌に謳われた21世紀だが、謳われたことは何ひとつ当たっていないように思える。
もしかしたら、このようなことを予感しながらもあえて、希望を込めて、または半ばヤッケパチで書かれたのかもしれない。

「いいじゃないの幸せならば」
(作詞:岩谷時子 作曲:いずみたく 1969年発売)

「第11回日本レコード大賞(1969年)」受賞曲。
「第20回NHK紅白歌合戦(1969年)」歌唱曲。
越路吹雪のマネージャー業の傍ら、加山雄三の代表的ヒット曲などを手掛けるなど
本格的に作詞家として活躍していた岩谷時子との初組み合わせ。
この年のヒット曲は、どこか虚無感が漂う作品が多かったが、その時代の空気を見事に作品化したこの歌は1969年度第11回日本レコード大賞を受賞した。
佐良の歌唱、いずみの曲も見事だが、何より岩谷時子の詩が秀逸であり、普遍性を帯びている。
むしろ今現在の方が、この歌がより受け入れやすい余地があるのかもしれない。
紅白へは13回連続出場した佐良だが、この歌を披露したのはこの69年の紅白1回きりに終わったのは残念。
あまりにも物哀しさがあって、年収めの華やかな紅白の場にはふさわしくないと判断されたのだろうか。

「知らないで愛されて」
(作詞:岩谷時子 作曲:いずみたく 1969年発売)

前作「いいじゃないの幸せならば」のムードをそのままに、悲恋を振り切るために旅立つ女の心境を描いた作品。
♪知らないで 知らないで 愛されて・・・というサビ部分が印象的。

「私が生まれかわる時」
(作詞:岩谷時子 作曲:いずみたく 1970年発売)

前2作とは一転し、愛によって新たな一歩を踏み出す女のささやかな喜びを描いた作品。
「いいじゃないの幸せならば」「知らないで愛されて」と本作品は、同じ岩谷+いずみ+佐良の組み合わせ。
三部作と考えると面白い。

「赤頭巾ちゃん気をつけて」
(作詞:作詞:岩谷時子 作曲:いずみたく 1970年発売)

東宝の同名映画(原作は庄司薫の芥川賞受賞作)主題歌。
岩谷時子の詩の鋭さはここでは見事な冴えを見せている。
赤頭巾ちゃん気をつけて、という言葉の意味が無限に広がる作詩には唸らされる。

「どこへ行こうかこれから二人」
(作詞:西川瞳 作曲:中村泰士 1970年発売)

「第21回NHK紅白歌合戦(1970年)」歌唱曲。
前年「今は幸せかい(佐川満男)」で作曲家として知られるようになった中村泰士の作品。
虚無感漂う曲はまさに時代の空気を敏感に表現した、と言っても良い。
そして編曲を担当した渋谷毅の非凡な才能。前作に引き続きの登板だが、ここに才気が爆発。
おそらく渋谷本人とも思われるピアノの音色が耳に残る。
シングルではこの2曲のみの顔合わせに終わったのが残念・・・と一番思っていたのは佐良直美本人なのかもしれない。
2010年の復活作「いのちの木陰/銀河の子守唄」では作編曲を渋谷でなければ・・・と自ら指名したぐらいだから。
そして渋谷も、その意に応え、期待を裏切らない傑作を作り出し、健在ぶりを発揮している。

「塩・ローソク・シャボン」
(作詞:阪田寛夫 作曲:いずみたく 1970年発売)

阪田寛夫は芥川賞作家で詩人でもあり、童謡「サッチャン」などが代表作。
ローソクのようになりたい、塩・ローソク・シャボンのような奉仕の心を持ちたい・・・という歌謡曲ではなく
キリスト教系の宗教ソング的作品。阪田はキリスト教の信者としても著名。
佐良が歌うことになったのは、雙葉学園出身ということから白羽の矢が当たったと思われる。
「私は塩・ローソク・シャンボンになりたい」と書きながら、具体的に歌われているのがローソクだけというのは不自然であり
詩が先に何らの媒体で発表されて、それに曲を付ける際に長すぎるとカットされたのではないだろうか。
一種の企画シングル。キリスト教徒ではない一般人には、良い歌である一方やや不思議な歌に思える。
非常にインパクトが強い作品である。

「あいつとその娘」
(作詞:保田善生 補作詞:岩谷時子 作曲:いずみたく 1970年発売)

アニメ主題歌のような躍動感あふれる作品。
作詞の保田善生とは一体誰なのだろうか?かつて関西テレビに同名のプロデューサーがいたが同人物なのだろうか。

「肝っ玉かあさん」
(作詞:平岩弓枝 作曲:いずみたく 1971年発売)

佐良直美が歌った作品ではベスト3に入る認知度を誇る、と言っても言い過ぎでは無いだろう。
プロデューサー:石井ふく子 脚本:平岩弓枝 主演:京塚昌子
日本のテレビドラマ史上に燦然と輝く驚異的大ヒットホームドラマの主題歌。
作詞は脚本を担当した平岩弓枝によって書かれている。
平岩は、今では「御宿かわせみ」などの時代小説で知られる作家だが、かつては作家としては勿論だが「旅路」「女と味噌汁」「ありがとう」などのヒットドラマの脚本を多く手掛け、「平岩弓枝ドラマシリーズ」という枠を7年半に渡って担当し、一人脚本を手掛けたという前人未到の記録を持った大脚本家である。
佐良は、「肝っ玉かあさん」においては主題歌の他に、女優としても出演。
以後、「肝っ玉~」が放送されていたTBS系木曜夜8時枠ドラマへは常連として出演、または主題歌を担当した。
プロデューサーの石井ふく子とも懇意となり、石井が手掛けた「東芝日曜劇場」においては幾つかのドラマにおいて音楽担当として、作品提供を行い、かつて書かれた劇伴音楽は現在でも石井演出の舞台で使用されている。

「生きてるって素晴らしい」
(作詞・曲:浜口庫之助 1971年発売)

ハマクラこと浜口庫之助による、爽やかな人生讃歌。
佐良は後年「粋な別れ」などを巧みに歌い上げた音源を遺しており、
相性の点では問題が無かっただけに佐良と浜口のコンビはシングルではこの1曲に終わったのは残念。

「片道列車」
(作詞:岩谷時子 作曲:いずみたく 1971年発売)

「第22回NHK紅白歌合戦(1971年)」歌唱曲。
哀しき愛を唄った歌謡フォーク。片道列車でいずこともなく旅立つ二人の先には何があるのか・・・。
同年の紅白でも披露し、人の耳目をよく惹き付けたという。
佐良直美の名唱のひとつといえる。

「若い心よ集まろう」
(作詞:増永直子 作曲:いずみたく 1971年発売)

札幌オリンピック関連の企画シングル。
企画シングルの割には非常に凝った曲調であり、聴き応えがある。

「幸福を遠く離れて」
(作詞:阿久悠 作曲:加賀資朗 1971年発売)

歌謡曲界の巨星・阿久悠との初顔合わせ。
ロマンチックな作品に仕上がっている。
阿久悠とはシングルではこの歌と「のんびりやるさ」の2曲に終わっているのが不思議。
阿久悠の記念アルバムに収められた「青春時代」のカバーは佐良の名唱で一聴の価値あり。
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by hakodate-no-sito | 2010-12-13 19:15 | CD視聴感想 | Comments(2)

「徹子の部屋・2010年下半期追悼特集」(2010年12月16・17日放送)

国民的長寿トーク番組「徹子の部屋」の膨大なライブラリーの中から、今年亡くなった著名人の在りし日の出演VTRを放送しながら、故人を偲ぶ、年2回企画されている追悼特集が今週・木曜と金曜に放送されます。

今日は追悼番組という番組が地上波において、まったく放送されなくなり、多大なる功績を遺した人であってもまったくなされない哀しい事態が続いています。
今回の特集も、本来ならば、それぞれ単体で放送されてもしかるべき人なのですが、世知辛い世の中、放送されるだけで有難い、としなければならないのでしょう。

12月16日(木)放送分
池部良、石井好子、谷啓、つかこうへい

12月17日(金)放送分
小林桂樹、長岡輝子、南美江、パク・ヨンハ


放送時間:午後1:20~1:55。

http://www.tv-asahi.co.jp/tetsuko/
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by hakodate-no-sito | 2010-12-13 00:48 | テレビ | Comments(0)

佐良直美、コンプリートシングルベスト発売!

先日「いのちの木陰/銀河の子守唄」で、久しぶりの歌声を披露し、驚くまでの健在ぶりを発揮した佐良直美。

その復帰に併せて、待望の3枚組みのシングル+@の全集も発売となりました。

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「佐良直美 ゴールデン☆ベスト デラックス(VICL-63577~9 4000円 ビクター)」
3枚組・全60曲収録で、この値段という太っ腹価格。
もう、ここで買わなきゃ後悔必死というもの。

早速、私も買って聴きました。
確かにウマい人ですが、こうズラッと見ていくと、歌手として成長の歴史が判ります。
デビュー当初から圧倒的実力(レコードデビューの数年前からジャズ・ブルース歌手の水島早苗の下で基礎をしっかり学んでいたそうです)を誇っていますが、2度ほど歌がグンと巧くなっているのです。
特に2度目は急激に。

この60曲はすべてがすべて傑作ではありません。
ン?と首をややひねりたくなるようなものもありました。
ですが、それも含めて今日の「いのちの木陰/銀河の子守唄」へ到っているということがよくわかります。
初期の名曲の山、試行錯誤の中期、ベスト盤LP等にすら収録されてこなかった後期作品の輝き。
どれも素晴らしいのです。
個人的に収録曲から順不同で10曲選んでみました。

1私の好きなもの
2ギターのような女の子
3いいじゃないの幸せならば
4どこへ行こうかこれから二人
5さびしい男たち
6片道列車
7ありがとう
8時計館
9風のメロディー
10YASUKOの場合
次点出逢いとさよなら、愛の消しゴム

ヒット曲もあれば、そうじゃない歌もあり、選ばなかった歌でも好きな歌はいっぱいあります。
ですが、選ぶならばこれら・・・となりました。

名曲というものは古びない。
時代の空気を取り込みながらも普遍性をしっかり帯びているものである
ということも確認できました。

勿論、オリジナル・アルバムも名作が存在しており、それらの復刻やライブ盤に収められた歌い込まれ磨き上げられたヒット曲の名唱、洋楽ナンバー、そして東芝日曜劇場などの劇伴音楽・・・と佐良直美の全容はまだまだ広く、この3枚組で補填できるものでは無いのですが、それでもこれまでと比べれば大きな前進であり、有意義な作品集なのです。
昭和40-50年代に一世を風靡した佐良直美のキチンとした再評価の必要、そして今日の佐良直美の素晴らしさを改めて感じています。

「もっと今の佐良直美が聴きたい」
「さりげなく、ニューアルバムを待ってます」
と書いて一旦この項を〆ます。
項を改めて、全60曲の感想を綴っていきたいと思います。
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by hakodate-no-sito | 2010-12-12 19:15 | CD視聴感想 | Comments(0)

佐良直美「いのちの木陰/銀河の子守唄」

"さりげなく、ニューシングル"
佐良直美、27年ぶりの新曲の「いのちの木陰/銀河の子守唄」のキャッチコピーです。

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唸らせますね。
さりげなく、というのがニクイ。

肝心の歌…これがまた想像を遥かに上回るもの。
時折身内だけのホームパーティで歌う、友人の中村晃子のボイストレーニングをしている、ということはチラッと知っていました。

ですが、現役から離れて久しいということを考えれば…ということになっていても仕方ないかな、という覚悟も、佐良さんには失礼ですがしていたのです。

…そんなことを思った自分がバカでした。
佐良さんの歌声は、現役当時よりさらにスケール感を増し、包容力を感じました。
なるほど、事前に出ていた通り、声は確かに低くハスキーになっている。
だが、それは経年によるもので、良い歌を届けることに対する支障にはなっていない。
いや、味わいのスパイスになっているかもしれない。
良い歌のボーカルパートを担っただけ、と仰っていましたが、この歌の魅力は佐良直美の歌声によってさらに昇華された、一段上になったように思えてなりません。

山川啓介の詩も、壮大なラブソングに仕上がっていて、これもまた素晴らしい。
なるほど、佐良直美がウンというのも判る。
佐良さんと動物との関係を想い浮かべるもよし、男と女の愛情でもよし、その他の関係でもよし。
聴き手によって、どうとでも取れる。
それで人の心を打つ。
さすが…としか言いようがなかったです。
私は今の歌は原則歌手の歌声と曲、アレンジで好き嫌いを決めて、詩はあえてあまり見ないのです、こういう詩を多く見て来たので…。

佐良直美に「渋谷さんが曲をつけてくれたらねえ」と名指しされた渋谷毅さんの曲&アレンジ。
これもまたスケール感あふれる曲を付け、ジャズ・スタンダード風なアレンジで仕立て上げ、今の佐良直美の良さを十二分に引き出している。
(「銀河の子守唄」のアレンジは思いっきりジャズ風。ポロンポロンと聴こえてくるピアノ=多分渋谷さんの演奏、が心地良い)
今のシングル曲は、聴いていてありきたりなアレンジだったり、予算の都合が露骨に感じるような実にお粗末なカラオケだったり…ということがあるのですが、この2曲に関してはそんなことは一切ありません。カラオケだけでも充分聴き物に仕上がっています。
ぜひ演奏者も表記して欲しかったですね。おそらく一流どころの仕事だと思います。

さらに、英語Ver.(ここでの歌手はマギー・キム=佐良直美)も収録されているが、これが日本語歌唱に勝るとも劣らぬ出来。
佐良さんは日本の女性ジャズ歌手の草分けで後進の指導も積極的に行った水島早苗のもとで歌を習い、音楽番組担当のTVディレクター志望で、歌い手の気持も知っておく必要があるだろうということで大学在学中からナイトクラブ等でジャズ、ポピュラーなどを歌い始めたところをスカウトされた経緯がある方。幼少期はクラシック音楽に囲まれて育ったとか…。
英語の発音が実に見事で、フィーリングも抜群。
本当に佐良さん、ずっと一線から退いていたのか?と聴いていて疑問に思うほどの出来。
ベテランの余裕すら感じます。
歌手佐良直美の核はここか、と再確認させられた思い。

こんなに新曲で楽しんだのは一体いつ以来なんでしょうか。
名歌手佐良直美は健在どころか円熟味を増して、また姿を現してくれました。
「せいぜいやって、あと1曲か2曲でしょう」
「動物の世話もありますし、今更私なんか出る幕じゃありません、人前で歌うなんて恥ずかしい」
「テレビは拘束時間を多く取られて、動物の世話が出来なくなるので出ません」
と話していますが、そう言わず、本格的に歌手活動を再会して頂きたいものです。

叶うならば「さりげなく、ニューアルバム」「さりげなく、スタジオライヴ」
でかつて歌った歌謡曲のセルフカバーや、ジャズ・ポピュラー・カントリー等の佐良さんが好きな洋楽、書き下ろし楽曲…今の佐良直美の魅力で聴かせるアルバムをぜひリリースして欲しいです。

そして「いのちの木陰」がより多くの人の耳に入り、評価され、佐良直美という歌手の素晴らしさを認識して欲しいということを祈ります。
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by hakodate-no-sito | 2010-12-06 23:09 | CD視聴感想 | Comments(0)

佐良直美、27年ぶりの新曲発売

佐良直美が2010年11月24日に「いのちの木陰/銀河の子守唄」という新曲をビクターから発売しました。

最初にこのニュースを見たときは信じられない思いでした。
まさか!そんな!本当に?

何しろ、たまにメディア出演することはあっても歌に対する未練などサラサラ無いという姿勢で、どうやってもこれは無理だろうと思わざるを得ないそっけなさ。

それが、です。
まさか、まさかの新曲発売。
驚きましたねえ、これは本当に。

情報が錯綜しているものをまとめますと

古い付き合いのマネージャー業の方が、佐良さん宅のホームパーティで久々に佐良さんの今の歌を聴き、「歌わないなんて勿体無い」と動き始める。

マネージャーさん(キクチさんというらしい)、これまた佐良さんと旧知の仲である作詩家である山川啓介に相談。山川さんもその才能は惜しいと思っていたこともあり話に乗る(=佐良直美歌手復帰・勝手連を結成したらしい)。

そして山川さん久々に佐良さんを訪ね、佐良さん宅の動物愛を目の当たりにし、「いのちの木陰」を書き上げ、それを携え、キクチさんが持っていく。

今更恥ずかしい、断りたくて仕方ない佐良さんはこう発言。
「良い歌ね。これが渋谷(毅)さんが曲つけてくれたらね」
佐良さんは渋谷さんが亡くなったいう噂を聞いていたのです。
ところがスタッフ側の人が「渋谷さんとなら、俺この前逢ったよ」

渋谷さんは亡くなっているどころか、今もライヴをバンバンこなす現役バリバリなピアニストで作・編曲家。
渋谷さんも佐良さんとはかつて仕事を一緒に多くし、事務所も同じで親しかった人。
勿論佐良さんの才能も知っており、これも断るはずがなく快諾。

佐良さんはここまで来ても、まだこう言い放ちます
「今更この年になって新曲だなんて恥ずかしい、インディーズでマギー・キム名義で」
マギー・キムというのは佐良さんと特別仲が良かった死んだ愛犬2匹の名前だそう。

ここに一喝を入れたのが、これもまた佐良さんとは長い付き合いがある、プロデューサーの石井ふく子女史。
「何バカなこと言っているの。声聴けば佐良直美だってわかるんだから、ちゃんと佐良直美で大手からCD出しなさい」

さすがの佐良さんも「私の辞書に石井先生へのNOという字はありません(笑)」という関係の石井女史の一喝に、英語Ver.はマギー・キム名義で・・・でということで折り合いをつけて、重い腰を上げてレコーディング、PV撮影、宣伝のためのラジオ出演&ニュース・ワイドショーの取材に応え・・・と今日に到ります。

「テレビは時間が多く取られてしまって、飼っている動物の世話が出来ない」
という理由で、取材に来る分には構わないようですが、自らスタジオへ何度も足を運ばねばならないテレビ出演は今のところしないようです。

何と勿体無い話ですが、佐良さんらしい気もします。
石井ふく子さんが「徹子の部屋ぐらいは出なさい」とでも一言仰って頂ければ・・・と思わなくも無かったり(笑)

本当に良い曲なだけに広く知られて欲しいです。
買ってから何度も聴いていますが、まったく飽きません。
項を改めて、視聴感想も書いてみようかと思います。
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by hakodate-no-sito | 2010-12-05 20:13 | 歌・唄・うた | Comments(0)