年齢不詳な若人が唄の話を中心にアレコレと・・・


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「いいじゃないの幸せならば」と「1969」と「由紀さおり」

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「いいじゃないの幸せならば」という歌がある。
昭和44年の作品で、その年のレコード大賞を受賞した曲だ。
作詩:岩谷時子、作曲:いずみたく、歌:佐良直美。
今日では耳にする機会はあまり多くは無いが、昭和歌謡史に残る名曲のひとつだ。

この歌を、由紀さおりが自身の新アルバム「1969」へと収録した。
作曲したいずみたくは、「夜明けのスキャット」で彼女を世に送り出した恩師ともいえる存在。
由紀はこの歌を気に入っているのだろう、以前もアルバムに収録したことがあったし、テレビなどの歌番組でも複数回歌っているのを見たことがある。

由紀も佐良もいずみたく門下、プロダクションも一時は同じだった。
NHK紅白歌合戦をはじめ、数々の番組で競演し、昭和歌謡の黄金時代を華やかに彩った。
その歌唱力の高さや多才ぶりなど、共通点は多い。

名曲名唱に挑むにふさわしい人だ、役に不足は無い。

ただ、前述したが、私は過去由紀が歌う「いいじゃないの幸せならば」を聴いているが
―由紀さおりならば、このぐらいは歌えるだろう。
という聴き手側の私の想定を超えるものでは、残念ながら無かった。
今回のアルバムもそうだろう、ぐらいに聴くまでは思っていたのだ。

世間一般の、由紀の歌声のイメージというと美しい高音だろうが、ここでは地声を時折覘かせる低い歌声で唄っている。
これが大いに曲と映えているし、由紀の巧さを違う形でさりげなく、でもしっかりと示している。

佐良直美の「いいじゃないの幸せならば」は、どこか退廃的で醒めているが、その中に微かな不安や揺れが、客観的な視点を保ちながら唄われていた。
現在の物語として歌われていた。

では、由紀さおりの「いいじゃないの幸せならば」は、どうだろうか。
初老に差し掛かった人が、グラスを片手に、いや本を読んでいるときでも、喫煙しているときでもいい。ひとりきりのとき、ふと2011の今から1969を想い返し、ふふふと淋しげな笑みを浮かべている、そんな印象を受けた。
現在から見た過去の物語として、歌われている。

これによって、同じ歌でありながらも、別の歌として楽しめる。
懐かしい。新しい。これを見事なバランス感覚で両立させたのだ。

「1969」というのは名曲カバーアルバムではあるが、しっかりとしたコンセプトが土台にあるアルバムだ。
1969年という時代を、ひとつのエポックメイキングの年であると捉え、その時代に流れていた歌を収めている。
演奏はアメリカの多国籍オーケストラバンドのPINK MARTINI。
同じ過去の作品を扱うということでも
エトランゼからの視点と、当事者からの視点
という、ただの回顧やカバーに留まらない縦糸横糸が絶妙に絡み合った結果、このアルバムが生まれたのだ。

今や旧作をカバーすることはスタンダードとなっている感がある。
だが、果たしてそれが、オリジナルを超える出来または差別化に成功している例はどれほどあるのだろうか。
そのアーティスト、歌手の唄が好きな人以外を納得させたり感心させるレベルになっているものはそう多くないと思う。
ファン向けアイテムの域を出ないものばかりだ。

それは歌手としての力量の問題や、かけられる予算の都合など、様々な理由があると思う。
だが、「1969」を聴いていて気付いたのだが、捉え方が見違っているからではないだろうか。
過去の歌をただ今風にアレンジして歌うということが、必ずしも楽曲や歌手を生かすわけでは無いのだ。

由紀のような捉え方をスタンダード化しろという訳ではない。
これは由紀さおりだからこそ成し得ることであって、別の歌手ではなかなか難しいだろう。

しかし、カバーアルバムのひとつの在り方として、由紀さおり×PINK MARTINIの「1969」はひとつの極致を見せている。
これまでも由紀さおりには、いいようにやられてきただけに、聴き手の眼も厳しい。ハードルは高い。
だが、今度も由紀は易々と越えてみせた。
そして、艶然と、ちょっと意地悪そうな表情も見せながら我々の前に現れた。
―いかがでしたか?
と。

ますます、由紀さおりから目を離せなくなった。
今こそ由紀さおりだし、旬真っ盛りの歌手が由紀さおりだ。

---------------------------------------------
ここでは「いいじゃないの幸せならば」を取り上げましたが、「1969」は他の曲も素晴らしく、捨て曲無しと言っても過言ではありません。

由紀さおり×PINK MARTINI「1969」
1. ブルー・ライト・ヨコハマ
2. 真夜中のボサ・ノバ
3. さらば夏の日
4. パフ
5. いいじゃないの幸せならば
6. 夕月
7. 夜明けのスキャット
8. マシュ・ケ・ナダ
9. イズ・ザット・オール・ゼア・イズ?
10. 私もあなたと泣いていい?
11. わすれたいのに
12. 季節の足音 (ボーナス・トラック)
TOCT-27098 EMIミュージック 3000円(税込)


http://www.emimusic.jp/pmsy1969/
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by hakodate-no-sito | 2011-10-20 20:01 | CD視聴感想 | Comments(2)