年齢不詳な若人が唄の話を中心にアレコレと・・・


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「いとしのオールディーズ」

嬉しい不意打ちだった。

金曜の夕方過ぎのこと。
一息ついてツイッターを覗いたときだった。
佐良直美ラジオ出演・・・というツイートが目に入って来た。
あわててリツイートして、放送時間までに用が済むように時間調整をした。

佐良が出演したのは、NHKラジオの「いとしのオールディーズ」という番組だった。
この番組、公式サイトによると「50年代から70年代の懐かしいアメリカンポップスを中心とした洋楽ポップスを、芸能人や文化人の青春時代の思い出話とともに楽しむDJ番組」なのだそうだ。折角メディアへ露出しても、微妙な扱いをされればファンとしては面白くない。やはり本人のパーソナリティを生かした番組に出て欲しいもの。
この番組ならば、「サウンド・イン・S」や「世界の音楽」といった洋楽紹介的な歌番組の司会・レギュラーだった佐良には、まさにうってつけの番組。

そして放送時間もたっぷりだ。
50分+ニュース+25分=90分。
ゲストは佐良ひとり。
出演を知って、放送開始までの時間、興奮しっぱなしになったことはいうまでもない。

放送日の3月22日は春の選抜高校野球の初日だったそうで、「今から45年前の選抜入場行進曲を歌っていたのはこの方です・・・」という前振りで、番組に佐良が出て来た。

選抜入場行進曲の話題で、番組の成功を確信した。
事前に下調べ・打ち合わせを行い、構成台本をしっかり作ったのだろう。
今のメディアでは、こういうツボを押さえることが、行き届かないことが多い。
こういうNHKらしさ、私はある程度大事にすべきだと思う。

佐良直美のメディア出演は久々だが、マルチタレントぶりを発揮していた昭和時代の頃と比べても、まったく遜色がない。
心地よい低音の話し声、機知に富んだ話しっぷり、佐良直美は佐良直美だ。
動物愛護関係の仕事で、今も大人数を相手にレクチャー、講演を行っていることが、話術の維持・向上につながっているのだろう。

想い出話も、お嬢さまならではの幼少期の話から、縁は異なものからの水島早苗入門の話、1960年代半ばの米軍キャンプやナイトクラブでの歌手修行の話、ドラマ出演の話、声帯ポリープの話・・・。

知っている話でも、長めの放送時間もあって、エピソードがより細部に渡っている。
初耳の話もバンバン出てくる。
(自叙伝「動物の神様に生かされて」には記されているのかもしれない)
聴きながらヘーヘーホーホーうなりっ放しだった。

「番組の性質上、新曲の紹介はないだろう」「この番組なら無くても充分」と思っていたら、番組後半に「お・か・え・り」の英語詞バージョン「The Voyager」で流れる粋な図らいがあった。

番組ラスト、今後やりたいことは?という問いがNHKアナウンサーから飛び出した。
「犬は(各市町村に)畜犬登録が義務付けられているが、猫はない。野良猫の殺処分件数を減らすためにも、畜猫登録も義務付けられるように世の中を変えて行きたい」と熱く語る佐良。
この話に限らず、動物関係の話をするときの佐良の声は力強い。想いの丈が伝わってくる。

「歌の方でも、(コンサート等の)活躍を望む声が多く寄せられているのですが・・・」と返すアナウンサー。その通りだ。ハハハと笑う佐良、「耳からお聴きになって下さい」とうまく流して、番組は終わった。

番組は、この回が今シーズン最終放送なのだそうだ。
公式サイトを見ると、先週は中村メイコが出演していた。
最終回のゲストに中村メイコではなく、佐良直美を持ってくるというのはファン冥利に尽きるし、それだけNHK側も佐良を大事にしている、製作陣に佐良ファンがいる、ということだろう。

佐良の最後の言葉に、私はひとこと言いたい。
「はい。耳で聴きます。ですのでスタジオライブ形式でアルバムを」と。

レコーディングを再開してくれただけでも御の字。本当はそうなのだ。

だが、CDを聴くとまだまだ歌はうまい。
メディア出演を拝見すると、機知に富んだやりとりに、豊富な話題性は健在。

と来れば、やはりもう少し活動を広げて欲しいと思うのは自然な感情だろう。
もう少し、今よりもう少しだけ、歌い手の活動も行って欲しい。

―年に数度でいい、コンサートを。
―佐良の映像として保存版・決定版となるような、良質の歌番組への出演を。
―良質のニュー・アルバム発売を。

願わずにはいられない。
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by hakodate-no-sito | 2013-03-24 21:35 | 歌・唄・うた | Comments(0)

謎の女Bと仲代圭吾

昨日の乾宣夫の日記でも触れた、CDアルバム「シャンソン・ド・銀巴里」。
個性派揃いの歌い手たちによる収録作品中のなかでも、ひときわ異彩を放っているのが仲代圭吾の「謎の女B」だ。作詞・作曲は共に平岡精二。

昭和42年に曾我町子の歌で初めて世に出て、44年には作者の平岡精二自ら歌いレコードにしている。
今、グーグル検索してわかったのだが日活映画「華やかな女豹」の挿入歌でもあるらしい。

・・・そういえば、この映画以前録画したDVD-Rがあったはずだ。捜索してみよう。

近年、好事家の間で"再発見"されて、一部で人気曲となったが、一般知名度はそうそうないはず。
そんな歌を、シャンソン歌手がカバーしていると知ったときの驚きったらなかった。

仲代圭吾という人は、知っている。
兄は大御所俳優・仲代達矢だ。
数年前、どういうわけか兄弟そろって「徹子の部屋」へ出たのだ。
番組で、兄が台詞、弟が歌、弟の妻はピアノ伴奏という形で「ミスター・ポージャングルズ」を披露する大サービス付きでだ。
これがまたテレビジョンの枠を軽く越えた感動的なシーンで、心をわしづかみにされてしまった。

番組中、黒柳も大興奮し、絶賛の声を挙げた。
それも手伝い、番組発の音楽イベント「徹子の部屋コンサート」へも出演し、3人で同曲を披露した。
このシーンもまた「徹子の部屋」で放送された。
繰り返し言うが、素晴らしかった。

そんな人であるから、期待と若干の恐怖を持って、「熟女B」を聴いた。
ブッコワレテイタ。
随所に高笑いが挿入され、ぶっきらぼうに唄う曾我版とはまた違う、前衛喜劇を彷彿するような歌に仕上げっている。

感動的な歌をうたうだけの人ではない!
シャンソン・ファンタジストでもあった。

コミカルな歌をこなすのは、本当はバラードを歌うより余程難しい。
でも、それに気付いていない人は案外多い。

近年、すっかり伝説の歌手としての地位を不動にした、ちあきなおみにしても「ねえあんた」を唄いたがる人は多いが、「イロケの歌」を唄おうとする人の話は聞かない。

せっせと歌のレッスンに通っている人たちほど、そういうものらしい。

気にして探しているうち、何枚か仲代のLPアルバムを見つけることが出来た。
涙と笑いを絶妙に操る歌い手で、どの歌も素晴らしい。

可笑しいことが好き、人を笑わせることが好き、だという。
仲代の持ち歌で、欠くことのできないであろう「俺はコメディアン」は、いつ聴いても目頭が熱くなる。

ユーモアとペーソス。
仲代圭吾という歌手そのもの、のような持ち歌のような気がする。

歌い手には1曲や2曲、自己肯定的なマイウェイ・ソングがあるもの。
この歌をマイウェイ・ソングとしている(と思われる)仲代圭吾という歌手
独自の立ち位置が、たまらなく好もしい。

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by hakodate-no-sito | 2013-03-23 15:01 | 歌・唄・うた | Comments(0)

乾宣夫を覚えているかい、知っているかい

乾宣夫のLPアルバムが手許に届いた。

乾は、銀巴里でも歌っていたシャンソン歌手でピアニスト。
深夜放送でピアノ演奏するミニ番組を持っていたり、生前はなかなか知られた人だったようだが、既に故人であることもあって、私はよく知らない。

去年、製作のお手伝いさせて頂いたCD企画に「ニッポン・モダンタイムス"シャンソンの黄金時代”」がある。この関連企画のひとつで、1970年発売のLPアルバム「シャンソン・ド・銀巴里」が、CDとして復刻されることになった。

http://www.teichiku.co.jp/catalog/teichiku/2012/ch18306.html

この「シャンソン・ド・銀巴里」は、銀巴里で人気を集めていた歌手の歌をひとり1曲づつ12作品収めている。一般にも広く知られた丸山(美輪)明宏、金子由香利に、小海智子、山本四郎(沢たまきの元夫はこの人ではなかったか)、工藤勉(くどうべん)、仲代圭吾(仲代達矢は兄にあたる)、花田和子、仲まさこ(マサコ)、古賀力、杉美瑳、堀内環、そして乾宣夫。

アルバムの存在自体知らない私は、己の不勉強さに頭を抱えつつ、早速聴いてみた。
メディアを通じてよく知っている人、生歌を見たことがある人、映像を見る機会があった人、名前だけは知っていた人、まったく知らない人・・・様々だった。

皆それぞれに個性的。
その中でも特に惹かれたのが、ピアノの弾き語りで「恋心」をうたう乾宣夫というひとだった。
名前すら知らない、まったくのサラの状態で聴くひと。
声に艶(ただしオネエ的なそれなので、好みが分かれるきらいがある)、崩し気味の歌い方も、退廃的だけではない、ピンと背筋の通ったセンスの良さがある。ピアノの音色も素晴らしい。
すっかり気に入った。

乾の歌を他にも聴いてみたい、と思っていたが、なかなか見つけることができない。
ピアノ演奏、も無い。通販向けのCD-BOXにはあるらしいが、高額で今は手が出せない。

―レコード吹き込みには縁が薄かったのだろうか。
―あっても高くてとても手が出ない代物なのだろうか。
―プライベート盤だったら入手できないかもしれない。

唯一の乾の音源、「恋心」。
1曲こっきり聴き続けながら、いろいろと考えをめぐらせる。ややもすると悪い方に考えが行く。
そんな状態が続いていた最中、やっと1枚のLPを見つけることが出来た。

それが、今回届いたアルバム「ラ・ボェームを覚えているかい」だ。
表題曲は女性のシャンソン歌手が"ラ・ボエームを覚えていますか"としてyoutubeにUPしている。
インターネットにある、数少ない乾宣夫の情報だ。

youtubeにUPされた女性歌手の歌から、和製シャンソン風の曲が並んでいるアルバムかと思っていたのだが、聴いてみるとボサノバ風だったり、なかなか洒落たシティポップスが並ぶアルバム。
ちょっと意外だったが、乾のセンスの良さを考えると、すぐに納得した。

乾の歌声は、やはりたまらない。クセになる。

表題曲「ラ・ボェームを覚えているかい」はフランス語版と日本語版と2種類収められている。
フランス語版がA面の1曲目、日本語版がB面6曲目。アルバムのトップとラストだ。
私の好みは断然フランス語版。「MEMOIRE DE LA BOHEME」だ。
乾の歌い方は日本語より外国語の方が、より映える。

ついでに言ってしまうと、youtubeにUPされたものと、乾のものでは、まったくの別物に聞こえる。
真似できるような人でもないし、真似では物笑いの対象になりかねないので、乾の影かたちもない形式でのカバーは妥当ではある。

アルバムの作詞・作曲の欄には小六禮次郎、津坂浩、杉本エマという顔ぶれが並んでいる。
編曲家として知られる高田弘も、ここでは作曲者として1曲提供している。
私には今まで縁のない人たちだが、なかなか良かった。津坂浩という人は記憶しておきたい。
小六禮次郎は全く買っていなかったのだが、その認識も改めることにした。

「ラ・ボェームを覚えているかい」は1977年のアルバムだが、魅力はいささかも褪せていない。
もしかしたら、世に出るのが早すぎたのかもしれない。
今、聴くのがちょうどいいのではないか。時代を超越した良さがあると思う。

乾宣夫という人は今日忘れ去られつつあることは、残念だが否めないだろう。
現に私は知らなかった。
だが、こう魅力的な作品にめぐり逢うと、もっと知りたくなってくる。

―ピアノ演奏のアルバムは無いのか。
―シャンソンの弾き語りアルバムは遺していないのか。

歴史の闇の彼方へ、懐中電灯を持って駆け出したくなってくる。

そして、つぶやきたくなってくる。
―あなたは乾宣夫を覚えているかい、知っているかい、と。

乾宣夫、再評価を望みたいひとりだ。


追記)
インターネット検索をしていたら、乾宣夫について記しているブログを見つけた。
こちらもぜひご覧下さい。
http://blogs.yahoo.co.jp/gravywaltz/33220085.html
http://blogs.yahoo.co.jp/gravywaltz/26466811.html


ピアノの弾き語り、音楽教室を主催されている立花保子さん、乾宣夫以外のブログ記事も興味深いものが多く、おススメのブログだ。

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乾宣夫
「MEMOIRE DE LA BOHEME ラ・ボェームを覚えているかい」

1977.10. DSK-5002 ディスコメイト・レコード
全編曲:小六禮次郎

A-01:MEMOIRE DE LA BOHEME
作詞:Yogi Nishikawa(仏), 津坂浩 作曲:津坂浩

A-02:そんなつもりはなかった
作詞:杉本エマ 作曲:津坂浩

A-03:青春は過ぎて
作詞:山口あかり 作曲:高田弘

A-04:あなたの匂い
作詞:津坂浩 作曲:小六禮次郎

A-05:歌いながら
作詞:武田勉 作曲:小六禮次郎

B-01:黄金色の午後に
作詞:武田勉 作曲:小六禮次郎

B-02:一年ののち
作詞:津坂浩 作曲:津坂浩

B-03:朝日がこの部屋に
作詞:杉本エマ 作曲:沖田宗丸

B-04:二十歳の頃
作詞:津坂浩 作曲:津坂浩

B-05:あの橋をわたって
作詞:津坂浩 作曲:小六禮次郎

B-06:ラ・ボェームを覚えているかい
作詞:津坂浩 作曲:津坂浩
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by hakodate-no-sito | 2013-03-22 00:01 | 歌・唄・うた | Comments(0)

高島忠夫「僕にも歌わせて下さい」

掃除をすると、今まで忘れていたようなものと再会することがある。
何日か前、探し物がてら部屋の掃除をしていると、自分でも「これ、持って来ていたんだ」と思うようなレコードが何枚か出て来た。

そのうちの1枚が、高島忠夫のLPアルバム「僕にも歌わせて下さい」。
PCには音楽ファイル化して取り込んであるが、それが不備だらけなので、ほとんど聴かず放置状態だった。
せっかくだからと、取り込み直しをしつつ、聴き直してみることにした。

およそ5年ぶりにちゃんと聴いたのだが、自分の記憶より良い品物で、嬉しい再発見だった。

完全に忘れていたが、解説文は高島忠夫本人。
自ら、選曲した理由や、どういうリズムでの編曲なのか、などを綴っている。
ちょっと自画自賛的なところも含めて、愛嬌たっぷりだ。
収録曲は、というと、高島の自作曲、懐かしいジャズ、フォーク、とバラエティ豊か。
肝心の歌声だが、「うまい!」というタイプの歌ではないのだが、甘い声で耳にスッと入ってくる。

アルバム全曲の編曲を担当しているのは三保敬太郎。
三保はジャズ畑の人で、テレビや映画音楽の作曲でも知られている。
いろいろあるが、何と言っても「11PMのテーマ」が代表作だろう。
歌謡曲系の印象は薄いが、和田弘とマヒナスターズの「愛してはいけない」というヒット曲がある。

テレビというと、このアルバム、NHKの人気音楽番組「ビッグショー」へ高島が出演した際(75年4月13日放送「高島忠夫 あなたと歌う夜」)に書き下ろし披露した歌や、ビッグショーの構成作家のひとりであった大倉徹也の作詞(訳詞)の作品がいくつかあるところから、番組がきっかけとなってレコードを作ったのだろう。
そのせいか、レコード吹き込みというよりも、どこか贅沢なプライベート・ライブといった趣がある。
高島自らの解説によると、自身初のLPアルバムなのだそうだし、そのうえ三保の素晴らしい編曲で好きな歌を唄うのだから、こんな嬉しいことはないはずだ。
高島の人となりを考えれば、柔らかな雰囲気が漂ってくるのは納得だ。

高島忠夫。
歌う俳優のひとりで東宝ミュージカル創成期のスター、新東宝のスター、作曲もこなした。
と、ここまでは知られているが、まとまったかたちで歌声を聴くことはなかなか難しい。
まったく聴けないという訳ではなくて、時々CD化されることがある。
最近では今年1月に発売された、宮城まり子CD-BOX「唄の自叙伝」に、宮城とのデュエット曲「アラビア新婚旅行」が収録されている。
都会派ムード歌謡で知られる吉田正だが、ここでは楽しい曲を書き下ろしている。
高島の甘い声が新婚ムードにぴったりだ。

前述した通り、この「僕にも歌わせて下さい」は高島忠夫初のLPアルバム。
その後、第2弾、第3弾・・・とアルバムが出ていたかどうかはさだかではない。
いずれにせよ、歌う俳優・高島忠夫をたっぷり聴ける貴重なアルバムには違いない。

昭和30年代から平成の世まで約40年も表舞台で活躍した高島忠夫だが、今はあまり顧みられていない。
話題になっても、病の話や息子のスキャンダルで「あの人はいま」という形でしかない。
「人気商売だから」といえばそれまでだが、淋しいかぎりだ。
歌にしても、CDが売れない時代で商業ベースに乗せるのことはなかなか厳しいとしても、歌うスターとしての実績を考えれば、1枚もののベスト盤ぐらいはあっても不思議ではない。
存命のうちに、本人も一口噛んで頂いて、オフィシャルなCDアルバムが出るようなことがあれば、病で暗いイメージばかりになってしまった高年期に、いくらか花が添えられるだろうと思うのだが・・・。

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高島忠夫「僕にも歌わせて下さい」
SJX-219 ビクター 1975年発売
A-1 リリー・マルレーン
A-2 結婚しましょう(高島忠夫・作詞作曲)
A-3 Some sunday morning ~ It's been a long, long time
A-4 アイルランドの娘
A-5 春夏秋冬(泉谷しげるのカバー)
A-6 ヒュッテの子守唄(NHKラジオ歌謡、高島忠夫作曲)
B-1 モンボー・シャポー Mon Beau Chapeau
B-2 あいつ
B-3 月光値千金
B-4 ウィスキーの小瓶(みなみらんぼうのカバー)
B-5 すばらしい人生(NHK「ビッグショー」書き下ろし)
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by hakodate-no-sito | 2013-03-21 01:22 | 歌・唄・うた | Comments(2)

・・・溜息

「桜井(センリ)さんはクレイジーの居候~」
テレビから、耳を疑うような言葉が聞こえて来た。
昨日3月8日放送の「懐かしの昭和メロディ」(テレビ東京)という番組でのヒトコマだ。
この発言主は番組司会者の宮本隆治。

「懐かしの昭和メロディ」は、テレビ東京十八番の懐メロ番組。今回で10回目の放送になる。
今ではお目にかかることがなくなった、戦前戦後の歌い手の映像が紹介される数少ないテレビ番組でもあり、歌の昭和史を背負っているといえなくもない。

今回の番組の目玉企画に、現在クレイジーキャッツ唯一の存命メンバーとなった犬塚弘に、クレイジーの話をたっぷり語ってもらう。というものがあった。
私にとって、クレイジーキャッツは御本尊に近い。
昭和の流行歌好き、芸能好きになったきっかけはクレイジーキャッツだ。
以前ほどの情熱はないが、大事な大事な人たちには変わりない。
有難く、放送を楽しみにしていた。

だが、そんな私の想いに早速宮本隆治は水をぶっかけてくれた。
それでも、その直後に昭和42年の紅白歌合戦でクレイジーキャッツが「花は花でも何の花」を唄う映像が流れたことで気分は持ち直した。
ヒット曲とは言えない、この歌を唄う映像が放送されるなんて。しかも局の垣根を越えて、だ。

ちょっと、涙が出そうになる。
が、宮本隆治は余韻をぶち壊すような言葉を放つ。
「石橋(エータロー)さんも一時期いらしたんですね。お二人ともピアノでしょう」
・・・どれだけ、この人はクレイジーキャッツを知らないのだろうか。
若い人ではない。60歳も過ぎた、いわばベテランの域に達したアナウンサー・司会者なのだ。
看過できない。
インタビュアーとして、あまりにお粗末過ぎる。

こんな失礼な発言がありながらも、温厚に興味深い話をし続けた犬塚弘に頭が下がった。

クレイジーの特集コーナー自体は、犬塚の話そして同じナベプロの後輩・園まりの話、番組内で流れた映像。
どれも良かっただけに、司会者の失態が腹立たしい。

他にも、この「懐かしの昭和メロディ」、哀しくなることが多かった。

まず、"岡春夫"なる誤植テロップが出るシーンがあった。
懐メロの12チャンネルであったことを思えば、何ともやるせない。

そして、番組内で流れた松山恵子の映像は音声加工がなされて、ファンのお恵ちゃんコールが小さめに処理されていた。松山恵子のステージは、ファンのコールと1セットである。
そんな無用な処理は出来るのに"岡春夫"か、と悪態のひとつも付きたくなる。

もう、昨日の話なのに、まだもやもやした想いが頭をもたげている。
WBC中継の裏番組だから、手を抜いたんだろうと罵声を浴びせるのは簡単だが、本質はそんなことではない。

ただ、ただ、哀しい。
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by hakodate-no-sito | 2013-03-09 21:48 | テレビ | Comments(0)