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「或る窓」 松尾和子VS平岡精二

松尾和子のCDを買った。
前々から彼女の歌は好きで、時々無性に聴きたくなる。

たまたまネットオークションを覗いていたら、前々から興味があった「或る窓」というCDが出品されていた。それもえっ!?という安値だ。出品終了時刻は間近に迫っている。
再販されて、10年近い歳月が経過し、もう入手が難しくなってきている。

―ああ、これを逃したら多分買えないな。
思い切って入札したところ、競争相手もなく無事落札出来た。

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ジャズ畑の鉄琴奏者で、「つめ」「学生時代」「謎の女B」など、作詞・作曲・編曲者としても才気を振るった鬼才・平岡精二が全作品を手がけた1976年発売のアルバムとくれば、楽しみにならないはずがない。

松尾和子と平岡精二の組み合わせの歌は既に何曲か聴いていて、どれも良い歌が揃っている。
特に「帰って来て」という歌がお気に入り。
シングル化された歌なのかは知らないが、ジャズっぽさとミュゼットぽさが融合されている名曲だ。「或る窓」には、私が持っているベスト盤LPに収められたVer.とは別テイクが収められているらしい。これも楽しみだ。

ということを、CD到着の数日前、別のSNSでつぶやいた。
しばし松尾漬けになりたくなって、PCの中の音楽ファイルや手持ちのCDを探して聴いて、到着に備えてモード作りをし、満を持して昨日、話題にしたCD「或る窓」が手許に届いた。

名盤、といえるかどうかはちょっとわからないが、なかなか面白い歌が揃っていて、一聴に値するだけのアルバムだった。
モーグというらしい初期のシンセサイザーが随所でフューチャーされていて、その音色も含めて、ツボにハマった。

第1曲目、ソフトロック調コーラスが印象的な「時計と女」にホーっと思う。
単独で聴くぶんには良いが、続けて聴くのはちょっと退屈を覚える曲(これは好みやモチベーションの問題でもあるだろう)が途中(レコードでいうA面部分)続くが、中盤以降は盛り返し、ジャズ歌謡からジャズと化す「爪」で〆。

期待していた「帰って来て」は、前述のベスト盤「松尾和子ベストコレクション'76」に収録されているテイク(小杉仁三・編曲)と比べると、モーグが前面に出ている分ポップス寄り、奏でられている音はJAZZYなのだが、に感じる。ただ、風邪気味だったか、松尾和子の歌声が鼻声に聞こえる。
そこだけが、ちょっと残念だった。

平岡精二の作詞センスは独特。
「学生時代」のような青春讃歌から、いわゆる日本の流行歌~歌謡曲の王道と一線を架している怪作も書ける人だ。幅は広い。

ふたりきりの姉妹の姉が、妹の不倫を諭す「ゆう子」。
どういうシチュエーションでこういう歌を思いついたのかが気になる。

原始の世界の男と女の恋愛を唄った「昔々の唄」は、アニメか漫画に刺激を受けたような気がする。
「はじめ人間ギャートルズ」か「原始家族フリントストーン」か。
「熟女B」とはまた違う、ナンセンスな世界が楽しい。松尾和子のキャリアでも、こういうコミカルな歌は珍しいのではないだろうか。ムード歌謡の女王が、心底楽しそうに歌っている。懐の深さに、こちらも嬉しくなる。

口笛から始まる爽やかな青春応援ソング「幸福の足音」。 歌手を変えたら石坂洋次郎原作・吉永小百合主演(主題歌も担当)の青春日活映画主題歌にもなりそうだ。松尾和子は過去を懐かしみ噛み締めながら唄っている感じ。爽やかというよりほろにが風味。前述の吉永や、ダークダックス、ペギー葉山でも聴いてみたい。

"作者自身の経験によるものでお酒の恐ろしさを唄った皆様のメッセージ"というナレーションからはじまる、精神病棟に入った女を唄った「或る窓」。
どんな歌だろうと身構えるが、ナレーションの割に案外軽めに仕上げられているので、歌詞に着目しなければ聴きやすいといえば聴きやすい。エディット・ピアフの「白衣」のような演劇的シャンソンを期待すると若干拍子抜けのきらいはあるが、それでも日本では珍しい類のメッセージソングには違いない。

コワさでは、むしろ「或る窓」の次に収められた「ふとい腕」の方が上回るかもしれない。
情事の夜の場景を唄った曲だが、「或る窓」の後に続けて聴くと別の意味が浮かんでくる。
・・・いや、単独で聴いても、充分インパクトある歌だ。

小粋なシャンソン風ラブソング「イニシアル」、、サバの女王風の歌謡曲「愛の怖れ」、メランコリーな「何も考えないで」・・・。どれも松尾がシングル曲として出しても不思議ではない出来に思える。

アルバムに収録された全12曲のうち、一番気に入っているのはラストに収められたジャズアレンジの「爪」と、レコードでいうB面1曲目である7曲目の「あいつ/パロディー」だ。

どちらも平岡の代表作で、今日も歌われている。
前者は既に松尾和子は持ち歌にしていることもあり、唄いっぷりも充分。間奏のジャズ的なセッションも含めて、聴いていてひたすら心地よい。歌手としての出自がジャズであることに終生強い愛着、こだわりを抱き続けたという松尾和子にも嬉しいレコーディングだったろう。

原曲準拠で、サラリと悩ましく唄ったテイクも別に存在するので、普通の「つめ」を聴きたい人にはそちらをオススメする。もっとも「或る窓」テイクはこのアルバムにか収録されていないと思われる。

後者では、題名通り、何と作者自身でヒット曲のパロディを作ってのけた。
こんなことをやってのけたのは、他に永六輔の「続・おささなじみ」(唄:デューク・エイセス)ぐらいしか思い浮かばない。

しかし、あちらは六輔流左翼的世相批判パロディ的要素が強いし、一応は続編という形式だ。
こちらは「あいつ」の歌詞にあわせて、歌詞で唄われている"君"がツッコミを入れていく。
そのツッコミは実に女ならではの辛辣さもあり、痛快ときに冷汗もの。

(あいつ・・・?あいつって誰なの?)
(あたしに恋人がないってことは、別にあなたに関係ないわよ)
(可哀想に。あなたって昔と変わってないわ)
(それもあたしに関係ないわ。せいぜいお悩みなさい)
(ああ、もう面倒くさいわ)

松尾和子の姐御キャラが存分に生きている。
松尾の声は、コケティッシュともいえるけど、それよりも意外にも(!?)キュート。
記憶にある松尾の声より高めなのは、まだ40歳ちょっとで若いからなのだろう。
それにしても、可愛い。ギャップ萌えともいうのか・・・ちょっと驚きが隠せない。
巨乳で気が強くて可愛い面もあって歌がうまい・・・ン?これって今時アニメの理想的なヒロイン(お姉さまキャラ)じゃないのか。
・・・萌えキャラだったのか、松尾和子。

松尾和子が歌う「あいつ」本編も、抜群のムードで歌っていて大変結構。
だからこそ、突っ込みが映える。おかしい。

ツッコミなしで普通に唄っている「あいつ」も聴いてみたいが、レコードはわからないがCDでは見当たらない。
レコーディングはしていなかったのだろうか。残念。

松尾和子、平岡精二。両者どちらも一歩も引かない、本気のぶつかり合いのアルバムだった。
名盤といえるのかどうかは、私には判断が付かないが、1度と言わず何度も聴きたくなる、時々聴きたくなる、独特のポジションを持った1枚であることは間違いないと思う。

平岡精二、松尾和子、両者のさらなる評価・研究・復刻が進むことを、強く期待したい。
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by hakodate-no-sito | 2014-02-13 15:52 | CD視聴感想 | Comments(0)

永六輔の「お話し供養」

この前、 『永六輔の「お話し供養」』(小学館)という本を読みました。

人の死は一度だけではありません。
最初の死は医師によって死亡診断書が書かれたとき。
最後の死は死者を覚えている人が誰もいなくなったとき。
それまでは知っている人の心の中で故人は生きている。
僕たちは死者と共に生き、自分が死者となったら、他の人の心の中に記憶として宿る。
でも、歳月の中で人は死者を忘れがちになっていきます。
だから時々は故人の思い出話をしましょう。
それも供養のひとつだという気がします。

という趣旨のもとで編まれた1冊。
渥美清、淀川長治、石井好子、坂本九、中村八大・いずみたく、岸田今日子、立川談志。
以上、永さんゆかりの8人が取り上げられています。

永さんの話の面白さは今でも健在です。
持ち前の才気と博学ぶり。
長年のラジオ生活とフィールドワークで鍛えた練りに練られた考え・見解。
一方で、東京人特有のそそっかしさ・おっちょこいぶりや含羞から来る放言・失言。
その時の感覚に準じた、時には悪ノリにもなりかねない、ノリの良さ。
この絶妙なバランスによって生み出される言葉の海は、爆笑トークという薄っぺらい言葉よりも、六輔噺、六輔講談と呼ぶ方が似つかわしい気がします。

調子よくサクサクと読み進められるので、つい見逃してしまいがちですが、ハッとさせるエピソード・至言が詰まっています。

元気いっぱいだった頃と比べると、細部の記憶違いが目立ちますし、校正で直せる部分もあるのにそのままであるところに、上に行き過ぎた人の悲劇も見て取れます。
資料として使うのには、裏を取るなどの照らし合わせが必要で、鵜呑みには出来ないのですが、それでも永六輔だから知り得ること、言及出来ることが、やはりあるのです。

100頁足らずの薄い本ですが、その底に秘められた見識は1000頁では到底利かないはず。
やはり、永六輔は凄いなぁ、と素直に感じました。
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by hakodate-no-sito | 2014-01-25 18:38 | 読書感想 | Comments(0)

バタヤンのギター

去年、ひょんなことから「田端義夫ギター・ヒット歌謡集」(SL-13 テイチク)というレコードを手に入れた。
とある店でゴミ収集場行きを待っている状態になっていたレコードの山から、貰い受けて来た品物のひとつである。
盤の状態は傷だらけで、さすがゴミ収集場行き認定されていただけある保存状態だった。
だが、そのときはバタヤンの訃報が届いてすぐのこと。折角なので我が家へ置くことにした。

SL-13というレコード番号からすると、おそらく昭和40年頃のものだろう。
このアルバムは、バタヤンが懐メロの名曲(本人の持ち歌もふくまれている)をギター演奏した、インストゥルメンタル盤になる。
オーケストラなどのバックは無し。
バタヤンのギターと、カンノ・トオル、阿部源三郎のギター伴奏での録音。
曲によってはベースやフルートが伴奏に加わっているが、基本はギターのみ。
おかげで普段はアクセントになっているバタヤンのギター演奏をメインディッシュとして存分に味わうことが出来る。
状態の良くない盤で聴いているのだが、そのノイズがギターとよく合うのは、アルバム全編に流しのギターのようなムードが漂っているからだろうし、ノイズごときに負けないエネルギーが詰まっているからともいえる。

選曲の半分が本人のヒット曲ではない、懐メロであるところも流しムードに貢献している。
「旅姿三人男」「名月赤城山」「大利根無情」「江ノ島エレジー」「別れの船歌」。
大衆的な匂いのするヒット曲ばかりだ。

「別れの船歌」は、鬼俊英が昭和14年に唄った曲だそう。鬼の歌は知らないが、曲自体は何となく知っている。私はいったい誰の歌を聴いて覚えたのだろうか?
まあ、それはどうでもいい。

また、バタヤンが紡ぐギターの音色が郷愁を誘うのである。
「バタヤンの歌には涙がある」とは、古賀政男のことばだが、ギターもまたしかり。
このアルバムの音源はインストゥルメンタルものを集めたCD-BOXあたりに収録され、とっくにCD化されているのだろう。でも、これはやはりレコードで、さして再生環境が良好とは思えない昭和的な環境・雰囲気で味わうのが正しいような気がする。

なんてことを、デジタル最新鋭であるiPodで聴きながら考えている私。
こんな人間の矛盾をおおらかに許容する器が、バタヤンにはあったと思う。
改めて偉大なる故人に合掌。

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「田端義夫ギター・ヒット歌謡集」(SL-13 テイチク) 1965年?

ギター演奏:田端義夫
ギター伴奏:カンノ・トオル/阿部源三郎
編曲:田端義夫

A-1:かえり船(清水みのる-倉若晴生)
A-2:大利根月夜(島田磬也-長津義司)
A-3:玄海ブルース(大高ひさを-長津義司)
A-4:ズンドコ節(佐々木英之助-俗謡)
A-5:旅姿三人男(宮川旅人-鈴木哲夫)
A-6:別れの船歌(島田磬也-大久保徳二郎)
B-1:島育ち(有川邦彦-三界稔)
B-2:名月赤城山(矢島寵児-菊池博)
B-3:ふるさとの燈台(清水みのる-長津義司)
B-4:大利根無情(猪又良-長津義司)
B-5:江の島エレジー(大高ひさを-倉若晴生)
B-6:別れ船(清水みのる-倉若晴生)
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by hakodate-no-sito | 2014-01-18 14:01 | 歌・唄・うた | Comments(0)

ダークダックスで「あんな男に惚れちまって」

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ダーク・ダックス「青葉城恋唄」(ポリドールレコード/DR-6216/1978年発売)。
さとう宗幸のヒット曲ですが、ダークもこの歌をさとう盤から少し遅れてシングル盤で発売し、競作となりました。当初はダーク盤の方が売り上げが良かったともいいますが、宮城県沖地震のあと、テレビ番組か何かで、さとう宗幸が生放送で唄い上げたことがきっかけでレースが逆転ホームランとなったとか。

この歌をダーク側に「良い唄があるんだ」と紹介してくれたのが、古巣であるキングレコードの人だったことから、「この歌を聞かせたらダークは絶対に喰いつく。どう転んでも話題にはなるんじゃないかって、キング側の巧妙な戦略だったんじゃないか(笑)」とはゲタさんのお話。

ダーク盤「青葉城恋唄」は、ユニバーサルミュージックジャパンから発売されているベスト盤に収められているので、聴くことは容易です。
一番見かけやすいキングレコードから発売されているベスト盤には収録されていませんので、お求めの際にはご注意ください。

私の目当てはB面、カップリング曲です。
ダークのシングル盤、特にB面はなかなかユニークなものが多いようで、密かに注目しています。
童謡・唱歌・ラジオ歌謡系抒情歌・ロシア民謡、ダークダックスといえばこの4本柱で、それ以外の作品には全然スポットが当たりませんが、オリジナル作品にも良質なものがいっぱいあるのです。

B面曲「あんな男に惚れちまって」、これはもともと1976年発売のアルバム「父と娘」に収められた1曲です。
ただし、アルバムではダークはコーラスに回り、慶応の先輩で作家の遠藤周作によって歌われています。
団員は音痴のみという空前の合唱団「コール・パパス」を結成し、何度も公演を行っている大作家。
ヘタウマ、もとい味のある歌を聞かせてくれました。
・・・嗚呼、だからこそダーク版が聴いてみたいという想いもまた芽生えました。

私には待望のダーク版なのです、この「あんな男に惚れちまって」は。
ステージで歌い込まれたあとに吹き込まれたのか、その辺はさだかではありませんが、マンガさん絶好調。
新たに台詞も加えられ、ダークダックス一流のユーモアソングに仕上がっています。

悲しいことに、これも未CD化の1曲。
アルバム「父と娘」のボーナストラック扱いで、併せてCD復刻されないものでしょうかね。
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by hakodate-no-sito | 2014-01-05 14:23 | 歌・唄・うた | Comments(0)

古賀政男究極カバー

「古賀政男究極カバー ~永遠に歌い継ぐ古賀メロディ~」(TECE-3155/56)というアルバムを聴いた。

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レコード会社間を横断しての古賀メロディ作品集、それもカバーというのは珍しい。
もっとも基本的には「NHK歌謡コンサート『永遠の名曲・古賀メロディーを歌い継ぐ』」的な雰囲気で構成されているので、新鮮味は少ないのだが・・・。

古賀メロディ、カバーした年代や歌手の世代が新しくなるごとに唄い方に臭みが強くなっていくのはどういうことなのだろうか。
ジャンル区分がすっかり出来上がって、そのレールの上から動くに動けないのだろうか。編曲も含めて、どんどん、いかにも演歌という感じになってゆく。それが良いことか悪いことかはわからないが、クロスーオーバーの固まりのような歌謡曲が好きの私には好ましいとは思えない。

そんななかで、耳に留まったものを順不同であげてみる。

紅白歌合戦で司会の山川静夫から「この人こそ演歌、春日演歌こそ演歌の王道」と紹介された春日八郎だが、春日の歌唱は、音楽学校出身だけあってか、実は洗練されていることに気付く。
「湯の町エレジー」は難曲で、極めて泥臭い演歌的な唄い方に陥りやすい(これもやはり世代が新しくなるごとに顕著)のだが、張りのある高音で聴かせる春日の歌声はそのようことはない。
確かに演歌ではあるのだが、春日演歌としか言いようがない。
春日の先輩格である田端義夫の方がよほど演歌だ。

もっとも演歌といっても、バタヤンの泥臭さは温かみに繋がっている。型になど全然はまっていない。
これも、やはりバタヤン演歌以外の何物でもない。
デビューした年代からして、音楽学校出身、浅草オペラ出身、芸者出身、浪曲系、その他和モノ系芸事出身、このいずれでもない異色の人なのである。
田端は、島育ちのヒットに遠藤実との出会いによって、流行歌から歌謡曲へと揺れ動く音楽シーンの変化を、演歌(系)ジャンルへ移行することで過去の人ではなく大御所へとステップアップできた。それだけの貪欲さと嗅覚、咀嚼力そして運があったのだろう。
唯一無二の存在であることを、歌を聴きながら改めて実感。

そうだ。春日というと三橋美智也にも触れないわけにはいかない。
三橋は民謡出身だけあって一見泥臭いのだが、案外洋楽テイストの強い曲も多く、東京キューバンボーイズや寺内タケシとのジョイントもあって成果を収めている。変わらないようでいて、咀嚼力は強い。古賀メロディとは相性もぴったり合う。三波春夫の歌唱があまりにも有名だが「東京五輪音頭」は三橋を想定して書かれたものである。
唯一無二というと青江三奈。この人もうまい。
歌謡ブルースの女王として一世を風靡した彼女、近年再評価の動きが盛んだ。
尻馬に乗る訳ではないが、良いものは良いのである。
少し前に杏真理子や井出せつ子の歌を聴いたのだが、青江三奈要素を覚える部分があった。
流行歌から歌謡曲へと音楽シーンが変わってゆく現象のなかに、青江以前・以後というものがあるのではないだろうか。
青江が歌う「男の純情」は流行歌ではなく、見事なまでに歌謡曲である。和製ブルース歌謡である。夜のネオンがこの上なく似合う。

春日、田端、青江、三者いずれとも自分の世界を持ち、流行歌~歌謡曲~演歌という区分は便宜上しても、実質ジャンルは春日演歌であり、バタヤン演歌であり、青江ブルースである。
歌い手がひとつのジャンルになっている。
歌の世界は本来そうであらねばならないと私は思う。

ミスマッチの妙というのか、何を唄っても自身の強固な世界観へ引きつける丸山明宏(美輪明宏)や、弟子筋だけあって古賀演歌の呪縛の抜け穴を知っているかのような鶴岡雅義と東京ロマンチカの歌も一聴の価値がある。

あと、美輪もこっちに位置するのかもしれないが、歌う俳優による古賀メロディというのも面白かった。

日本を代表する映画スター・石原裕次郎。膨大なヒット曲を持つ歌うスターであるが、私生活では「岸壁の母」を愛唱しディック・ミネに憧れる、流行歌が大好きな人でもあったことはどの程度知られているのだろうか。
どの歌を唄っても石原裕次郎以外の何者でもない。
だが、その声が持つムーディさ、エコーがこよなく合う声が織り成す魅力は、ただただ圧倒的であり、最高のプライベート・ライブである。

同様に勝新太郎の声も凄まじい艶気に溢れている。晩年はディナーショーが主たる収入源になっていたという話も頷ける。歌でもカツシン・オーラは飛び交っている。

昨年亡くなった森光子も収められている。
戦時中から戦後にかけては歌手として活動をしていて、歌好きであることも公言し、度々歌番組でも司会のかたわらで歌い、体調が優れなくなった晩年もマイクを握り、最期の舞台でも歌を披露していた。
彼女の歌は決してうまいとは思わないが、歌への愛情は十二分に伝わる好唱であるし、名女優の独白ナレーションはさすがに耳に残る。
ナレーションの脚本・構成は森との打ち合わせをもとに向田邦子が担当していたらしい。これらの音源の元となっているアルバムは追悼盤として最近復刻されたようだ。

さて、このアルバム、最後に4曲ボーナストラックがある。
これらは海外で古賀メロディが披露された際に、外国詩が付けられ別曲となった古賀メロディのヒットナンバーである。
ジャズ、タンゴへ装いを新たにした「丘を越えて」「夕べ仄かに」「青い背広で」「東京ラプソディ」からは演歌の臭いなどは微塵も感じられない。
これらの披露・発売は1939年だから、約70年前の作品になる。
だが、アルバムに収められている90年代、2000ゼロ年代に吹き込まれた作品と比べても、遜色ない。ジャンルの違いはあるが、古い方が余程格好良く、素晴らしい。
ボーナストラックとなっているが、実はアルバムの肝となっていると言ってもいいだろう。

今日の音楽シーンの閉塞感と、戦前ポピュラー音楽の凄さ、シーン昭和40年代歌謡曲の全盛時代の貫禄。様々なものがこのアルバムには詰まっている。
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by hakodate-no-sito | 2013-12-14 21:57 | CD視聴感想 | Comments(0)

さよならの代わりに

初めて買ったシングルレコードがお千代さんでした。
初めて遠くですれ違った芸能人がお千代さんでした。
初めて複数枚CDを買った女性歌手がお千代さんでした。

「からたち日記」が大好きでした。
「愛のさざなみ」が大好きでした。
「すみだ川」が大好きでした。
「鳳仙花」が大好きでした。
「今日も初恋」が大好きでした。
「りんどう峠」が大好きでした。
「美しきは女の旅路」が大好きでした。

涙の力を教えてくれたのがお千代さんでした。
純情の素晴らしさを教えてくれたのがお千代さんでした。
哀しみの美しさを教えてくれたのがお千代さんでした。
大歌手はひとつのジャンルであることを教えてくれたのがお千代さんでした。
実印は他人に預けちゃ駄目だと教えてくれたのがお千代さんでした。
人を喰いものにするヤツが世の中には沢山いると教えてくれたのがお千代さんでした。

聴き手が、歌い手の歌声の衰えとどう向き合っていくか。
一番最初に考えさせられたのがお千代さんでした。
お労しいという感情を教えてくれたのがお千代さんでした。
下り坂とは何かを教えてくれたのがお千代さんでした。

無知と無垢と背伸びとで、見て聴いて読んで。
憤り、嘆き、悟り、好み、愛し、遠ざかり、また近づく・・・

それでも好き、ということを判らせてくれたのがお千代さんでした。
とぼける知恵を教えてくれたのがお千代さんでした。
枯れた味わいを教えてくれたのがお千代さんでした。
視点を変えて見つめることを教えてくれたのがお千代さんでした。

美空ひばりに匹敵する、数少ない女性歌手が島倉千代子でした。
女優としても不思議な味のある人でした。
歌の台詞回しは新派の名優に通じる名人芸でした。
昭和の歌謡界の頂に存在する人でした。
紅白歌合戦の要にある人でした。
国民歌手の名がふさわしい人でした。

弟が作った借金に苦しみ、別れる夫が作った借金を背負い、恋人の借金を返すはめになり、やくざに騙され、チンピラに騙され、マネージャーに騙され、「私の家族」と認めた人に騙され、借金まみれの半生。
両親との不仲、姉の入水自殺。幼少期の左腕の大怪我。度重なる喉の不調。乳癌という大試練。3年間隠し続けた肝臓癌との闘い。

傍から見て、本当にむごい半生でした。
それでも、最期まで唄うことを止めなかった、お千代さん。
亡くなる3日前に、渾身の力を以てレコーディングを行い、絶唱を遺したお千代さん。
すべてを歌に託したお千代さん。
だからこそ、貴女が遺した1500曲を越える歌は一層輝いて聴こえるのでしょう。

「生きた・愛した・唄った」六十年の歌手生活を終えて、いまは「感謝の旅路」に発っているのでしょうか。
敬愛する美空ひばりさんや東海林太郎さんのもとへ、はせ参じているのでしょうか。
関係がもつれたまま別れた両親や、歌い手へのきっかけを与えたお姉さんと再会して関係を修復しているのでしょうか。あの世で歌っているのでしょうか。

お千代さん。
島倉千代子さん。

お別れという言葉が、今はピンと来ません。
お千代さんの、綺羅星のような歌の数々が、レコードやCD、音楽ファイルというかたちでいつでも聴けるようになっています。インターネット上にもお千代さんの歌や動画がたくさんあります。
これからも、聴き続ける人はいるでしょう。
また、お千代さんの死をきっかけに聴いてみようとする人もいるでしょう。

私も、大好きな大好きな「からたち日記」を聴いて涙を流し、「愛のさざなみ」を聴いて溜息をつき、「恋しているんだもん」を聴いて浮かれ、「くちべに挽歌」に夏の終わりを感じ、夜の空を眺めるとき「星空に両手を」を時々思い出し、「襟裳岬」に旅情をそそられ、「十国峠の白い花」にユートピアを想像し、「人生いろいろ」に滲む味を噛み締めていくでしょう。

「去るものは日々に疎し」ですからそれも徐々に減って、遠ざかっていくのかもしれません。
それでも、島倉千代子の歌は何らかのかたちで残っていくものと信じています。

お千代さん、長い間ありがとうございました。
決して良い聴衆ではありませんでしたが、大好きでした。

今しばらくは、今日だけは、今だけは言わせて下さい。
貴女は日本一の歌手のひとりでした、と。
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by hakodate-no-sito | 2013-11-11 15:20 | 歌・唄・うた | Comments(3)

カバーソング

久しぶりに島倉千代子のCDを買った。
島倉千代子は、一時散々聴いていた。あんまり聴き過ぎて自分の中の許容量を越えて、しばらく遠ざかっていたこともあるが、今でも時々むさぼるように聴きたくなる。私のiPodの中には常時お千代の唄が最低数曲必ず入っている。

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CDは新品ではなく中古ショップで見かけたもの。
安価に加え、既に入手困難な1枚であることも理由だが、何といっても選曲に食指が動いた。
平成7年(1995年)当時の最新曲・近曲に、御馴染のヒット曲が数曲。残りの収録曲はカバー曲。それもほぼ昭和50年代半ばのヒット曲(演歌・歌謡曲系)のカバー。
ヒット曲の大半なら既に音源は確保しているが、カバー音源に関しては消極的姿勢を続けていたので、あまり持っていない。
演歌はあまり好きじゃないはずなのだが、CDに収められた歌は全部口ずさむことが出来た。JPOPは好きで覚えたはずでもすぐ忘れてしまうが、演歌(系歌謡曲)は嫌いな歌でも覚えることは覚えている。まあ、おそらくは個人の嗜好・音感の問題だろうが。

編曲はオリジナル準拠で取り立てて言うものはない。今日の感覚で言うと「カラオケで歌ってみました」というところだろう。
歌は、やはり島倉千代子以外の何者でもない。昭和50年代、円熟したお千代の歌声は滋味に満ちている。
丁寧。歌詞がはっきり聴きとれる。独特のビブラート。魅力的な声質。似ている歌手が思い当たらない、唯一無二の歌唱。
そして存外男歌に色気を見せる。ミスマッチの妙というのか、男装の魅力というのか。

昭和50年代演歌・歌謡曲以外から選曲されていたカバー曲は「九段の母」。
これもいい。二葉百合子や美空ひばりのカバーは関心しなかったが、お千代はいい。
歌は3分間のドラマという言葉を体現している。ちょっと新派っぽくて、それがまたいい。
オリジナルの塩まさるの歌唱とは、男声・女声の違いということもあるが、別の世界観で唄い切り、「唄ってみました(唄わされました)」という感じではなく、自分の持ち歌としてしっかり消化しているのが見事。

オリジナルのヒット曲だけでは見えにくい、歌手・島倉千代子の魅力を堪能出来て、本当に嬉しい。
やはり、お千代はいい。代わりがいない。

お千代がうまいのかへたなのか、これは議論の別れるところなのだろう。
しかし、歌の合間の台詞も含め、確固たる個性を持ち、胸を打つことが出来るお千代を「へた」とは、私には呼べない。やはり「うまい」と言いたい。

お千代、貴女は凄かった。
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by hakodate-no-sito | 2013-09-27 21:01 | 歌・唄・うた | Comments(0)

Offer Music Box

こと、歌うことと作曲にかけて、玉置浩二は天才である。
そこらのJPOPアーティストが束になってかかっても、軽く粉砕出来る。モノが違うのだ。
天才と気違いは紙一重である。そんなことは西洋史に出て来るような芸術家を見ていればわかる。
この人が"あ~"と声を出すだけで歌の神が舞い降りる。

さっき、「作曲にかけて天才である」と書いたが、奴さんは自作自演だけではなく他人に提供した歌も
無視出来ない名作が目白押しだ。待望されながらも「他人にあげたものだから」と自分で歌うことは殆どしていなかったが
重い腰を上げて取り組んだのがアルバム「Offer Music Box」なのだ。

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レコード大賞受賞曲「無言坂」やアニメ『めぞん一刻』主題歌「悲しみよこんにちは」、V6のヒット曲「愛なんだ」に
ドラマ『うぬぼれ刑事』主題歌「NaNaNa(太陽なんていらねぇ)」・・・と御馴染の歌と知られざる歌が11曲。

80年代以降の歌に興味関心がないのも手伝い、半分は知らない歌であったり忘れていたような歌だったが、どれも良い歌ばかり。
カバーアルバムの亜種だが、カラオケ大会レベルではなく、余裕のライブ,コンサートレベル。独個たる作品に仕上げているのは、さすがである。
天才の歌唱力をもってすれば、どんな凡曲でも及第レベルには持っていけるから当然といえば当然なのだが。

黙って、玉置作品の素晴らしさと歌唱力に酔いしれたい、とでも言って〆たいところだが、思い入れのある2曲についてはメモ書きがわりにとして
呟いておきたい。

「悲しみよこんにちは」はアイドル歌謡にしておくには勿体無い歌だと考えていたが、あれはやはりアイドルである斎藤由貴が
歌うことによって白眉となったということを、神がかった玉置歌唱によって気付いた。
決して曲負けしないだけのオーラを斎藤由貴を持っていたことに、改めて驚かされる。私はアイドルを舐め過ぎているきらいがある、反省。

「無言坂」を聴いていると、以前『そして歌は誕生した』(NHK)という番組で取り上げられた際に流れた玉置の歌によるデモテープを
思い出した。癖の強い香西かおりの歌だけではなく、玉置の歌でもたっぷり聴いてみたいという、あのときの願いが叶った。
ジャズ風の編曲に乗る玉置の歌は艶っぽく、一般には演歌として知られている歌とは思えない作品へと仕上がっている。
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by hakodate-no-sito | 2013-08-02 13:19 | CD視聴感想 | Comments(0)